ヴァトナヨークトル国立公園-炎と氷によるダイナミックな自然
Vatnajökull National Park - dynamic nature of fire and ice

概要

アイスランド南東部に広がるヴァトナヨークトル国立公園は、国土の約14%、約148万ヘクタールに及ぶ広大な保護区である。ヨーロッパ最大級の氷河ヴァトナヨークトルの下には10の火山が今も活動し、氷と炎が同居する類例の少ない景観を生み出している。2019年、登録基準(viii)のもと世界遺産に登録され、地球の生きた地質活動を伝える場として知られる。

基本情報
アイスランド
2019年:新規登録
検定ではここを覚えよう
  • 保有国: アイスランド
  • 登録状況: 2019年:新規登録
  • 区分: 自然遺産
  • 登録基準: (ⅷ)
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詳細情報
アイスランドに広がるこの公園は、ヨーロッパ最大規模の氷河を中心としている。
その下では活発な火山活動が続き、氷と炎が共存する景観を生み出している。
公園には火山カルデラやその末端の湖があり、地質学的に重要な現象を観察できる。
またや渓谷など、多様な自然美が集中している。

もっと詳しく

アイスランド南東部に広がるヴァトナヨークトル国立公園は、国土の約14%に相当する約148万ヘクタール(約14,800km²前後)を占める、ヨーロッパでもロシアのユグドヴァ国立公園に次ぐ規模の国立公園である。公園の中心をなすヴァトナヨークトル氷河は面積約8,100km²に及び、北極圏を除けばヨーロッパ最大級の氷河とされる。氷の厚さは平均400~600メートル、最も厚い場所では950メートルに達する。

この氷河の下には、10の火山が分布している。中でもグリムスヴォトンはアイスランドで最も活動が活発な火山のひとつであり、バルザルブンガはこの地域最大の火山体として知られる。エライヴァヨークトル火山地帯には、アイスランドの最高峰フヴァンナダルスヌークル(標高2,110メートル)がそびえる。氷河と火山が同じ場所に存在することで、氷が融けて洪水(ヨークルフロイプ)を引き起こしたり、氷底の熱で新たな地形が形成されたりと、他に類を見ない動的な自然景観が生み出されている。

公園内の火山地帯では、934年のエルドギャ割れ目噴火や、1783~84年のラカギガル(ラキ)割れ目噴火など、歴史時代における大規模な噴火が記録されている。ラカギガルの噴火は、当時のアイスランド社会に深刻な被害をもたらしたことで知られる、歴史上有数の規模の玄武岩質噴火のひとつである。

2019年、第43回世界遺産委員会(バクー会議)において、登録基準(viii)のもと世界遺産に登録された。この基準は、地球の歴史上の主要な段階や、現在も進行中の重要な地学的過程を示す顕著な見本であることを評価するものである。公園内には、ヨーロッパ最大級の水量を誇るデティフォス滝や、氷河洪水によって刻まれたヨークルサゥルグリューヴル峡谷も含まれ、氷河・火山・水がつくり出す多様な地形を一体として観察できる点が高く評価されている。

公園内の氷の洞窟は、氷が安定する11月中旬から3月頃にかけてのみ、ガイド付きツアーで見学できる。南部の拠点となるスカフタフェットやヨークルサゥルロゥン氷河湖からは、氷河ハイキングや氷の洞窟探検のツアーが多数出発しており、公園の玄関口として利用されている。

よくある質問

Q. ヴァトナヨークトル国立公園はどのくらいの広さですか?
A. 国土の約14%にあたる約148万ヘクタール(約14,800km²前後)を占め、ヨーロッパではロシアのユグドヴァ国立公園に次ぐ規模の国立公園である。

Q. 氷河の下に火山があるとはどういうことですか?
A. 公園には10の火山が分布し、なかでもグリムスヴォトンは活発な活動で知られる。氷河の下で火山活動が続くことで、氷が融けて洪水(ヨークルフロイプ)が発生するなど、氷と炎が同居する独特の景観が生まれている。

Q. いつ、どの基準で世界遺産に登録されましたか?
A. 2019年、第43回世界遺産委員会(バクー会議)において、地球の歴史上の主要な段階や進行中の地学的過程を示す顕著な見本であることを評価する登録基準(viii)のもと登録された。

Q. 氷の洞窟はいつ見学できますか?
A. 氷が安定する11月中旬から3月頃までの期間、スカフタフェットやヨークルサゥルロゥンを拠点とするガイド付きツアーで見学できる。夏場は不安定なため公開されない。

旅行情報

氷の洞窟見学は氷が安定する11月中旬から3月頃に限られ、南部の拠点スカフタフェットやヨークルサゥルロゥン氷河湖からガイド付きツアーが出発する。夏季は氷河ハイキングが中心となる。
写真
ヴァトナヨークトル国立公園-炎と氷によるダイナミックな自然
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