憲章/条約


アテネ憲章 The Athens Charter
正式名 歴史的記念建造物の修復のためのアテネ憲章
概要 歴史的建造物の保存・修復に関する原則を明確に示したもの
採択年 1931年
採択会議 第1回歴史的記念建造物に関する建築家・技術者国際会議
採択場所 アテネ(ギリシャ)
備考 当憲章では修復に「 近代的な技術及び材料 の使用を認めている」が、
1964年のベネツィア憲章では「 建設当時の工法や素材 を尊重すること」と見直されている
ヴェネツィア憲章 
正式名 歴史的記念建造物の修復のためのヴェネツィア憲章
概要 アテネ憲章後の歴史的建造物の保存・修復に関する原則を明確に示した憲章
但し修復の考え方がアテネ憲章と異っている。
アテネ憲章   : 近代的な技術及び材料 の使用を認めている
ヴェネツィア憲章: 建設当時の工法や素材 を尊重すること
採択年 1964年
採択会議 回歴史的記念建造物に関する建築家・技術者国際会議
採択場所 ヴェネツィア(イタリア)
備考 当憲章の理念に基づき、翌年(1965年) ICOMOS が設立された
ハーグ条約 Treaty of The Hague
正式名 武力紛争の際の文化財の保護に関する条約
概要 戦争などの武力紛争の際に文化遺産を保護するための措置を定めた条約である
採択年 1954年
採択会議 -※UNESCO主導で作成された
採択場所 ハーグ(オランダ)
備考 1999年には規定が見直されて「武力紛争の際の文化財保護第二議定書」(第二議定書)が作成され、2004年に発効した
ユネスコ条約 the UNESCO treaty
正式名 文化財の不法な 輸出入 および所有権の 移転 の禁止および防止に関する条約
概要 盗難 にあった美術品などの文化財について、条約を締結した国同士で輸入と輸出を禁止する
採択年 1970年
採択会議 第16回ユネスコ総会
採択場所 パリ(フランス)
備考
人間環境宣言 Declaration of the United Nations Conference on th
別名 ストックホルム宣言
概要 人間環境の保全と向上に関し、世界の人々を励まし、導くため共通の見解と原則が定められた宣言
国際会議で初めての環境保全に関する取組み
採択年 1972年
採択会議 国際連合人間環境会議
採択場所 ストックホルム(スウェーデン)
備考 国際環境法の基本文書とされており以下などに再録されている
・1985年のオゾン層の保護のためのウィーン条約
・1992年の国連地球サミットにおける環境と開発に関するリオ宣言
・気候変動枠組条約
公的または私的の工事によって危機にさらされる文化財の保存に関する勧告 
別名
概要 文化財が国民の精神の一部になることによって自己の 尊厳 を自覚できるように
その歴史的・芸術的な重要性に応じて可能な限り、社会的・経済的な発展による変化との調和を図りながら保護し公開することを各国の 義務 とする
採択年 1968年
採択会議 第15回ユネスコ総会
採択場所 パリ(フランス)
備考
歴史的都市景観の保護に関する宣言 
別名 ウイーン・メモランダム
概要 現代建築の開発が世界遺産とその周辺の歴史的都市景観に及ぼす影響に対して宣言
詳細(抜粋) 政策決定者、文化財保護担当者、建築家などは文化や歴史に十分配慮しながら都市遺産の保護のために協力すること、
生活環境や利便性を確保することで住民の生活の質や生産効率を向上させることなどが示され、世界遺産に関しては特に歴史的都市景観の概念を推薦書などの保護計画に含むことを推奨されている。
また、世界遺産の 顕著な普遍的価値 の保護は、どんな 保護 方針や 運用 方針よりも中心に据えられるべきであることをより深く認識することが必要としている。
採択年 2005年
採択会議 世界遺産条約締約国会議
採択場所 ウイーン(オーストリア)
備考
特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約 Convention on Wetlands
別名 ラムサール条約
概要 水鳥を食物連鎖の頂点とする湿地の生態系を守ることを目的とした条約
採択年 1971年
採択会議 湿地及び水鳥の保全のための国際会議
採択場所 ラムサール(イラン)
備考
世界遺産におけるボン宣言 
別名
概要 内戦、紛争、 自然災害など世界遺産への脅威が増している状況を踏まえ、
IS(イスラム国)や武装集団による遺産の破壊を非難するとともに、 国際社会の協力を呼びかけたもの。
採択年 2015年
採択会議 世界遺産委員会
採択場所 ボン(ドイツ)
備考
世界遺産条約履行に関する戦略的行動計画(2012-2022) 
別名
概要 締約国が共有する目標として定められた 行動計画
詳細 ・世界遺産の 顕著な普遍的価値 の維持
・世界遺産リストの 信頼性 の向上
・環境・社会・経済的な要求を考慮した世界遺産の保護・保全
・世界遺産の ブランド 力向上
世界遺産委員会の行動力強化
・世界遺産条約の 決議 の公開と実行
採択年 2011年
採択会議 世界遺産条約締約国会議
採択場所 パリ(フランス)
備考
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