サラン‐レ‐バンからアルケ‐スナンに至る一連の製塩関連施設は、フランス東部フランシュ=コンテ地方に残る製塩の歴史を伝える世界遺産です。1982年に登録され、2009年にはサラン‐レ‐バンの大製塩所を含む範囲拡大が行われました。建築家クロード=ニコラ・ルドゥーが手がけたアルケ‐スナン王立製塩所は、労働の合理的な組織化を目指した先進的な産業建築として知られています。
Q. アルケ‐スナン王立製塩所を設計したのは誰ですか
A. 18世紀の建築家クロード=ニコラ・ルドゥーで、労働の効率化を意識した半円形の配置を特徴とする先進的な産業建築として知られています。
Q. なぜ2つの離れた製塩所が1つの世界遺産になっているのですか
A. サラン‐レ‐バンの塩水をアルケ‐スナンまで木管で送水する塩水パイプラインで両施設が結ばれており、一体の製塩システムとして機能していたためです。2009年の範囲拡大でサラン‐レ‐バン側も登録対象に加わりました。
Q. ルドゥーが構想した理想都市は実現しましたか
A. いいえ。製塩所の半円形配置をさらに完全な円へと拡張し、周囲に理想都市を築く構想がありましたが、この都市計画自体は実現しなかったとされています。
Q. この地域ではどのような方法で塩を作っていましたか
A. 地下水に含まれる高濃度の塩水を大鍋で一晩中煮詰めて水分を蒸発させ、塩の結晶を取り出す製法が用いられていました。