ロバート・ブール・マルクス記念遺産
Sítio Roberto Burle Marx

概要

ブラジル・リオデジャネイロ近郊のバハ・デ・グアラチバ地区には、環境デザイナー兼造園家ロバート・ブール・マルクスが1949年に取得し、自邸として庭を作り続けた邸宅群が残る。マングローブや大西洋岸森林と調和させながら集めた3,500種の熱帯・亜熱帯植物のコレクションを持ち、世界遺産に登録された近代の熱帯庭園としては初の事例とされる。1985年にブラジル政府へ寄贈され、2021年、登録基準(ii)(iv)のもと世界遺産に登録された。

基本情報
ブラジル
2020年:新規登録
検定ではここを覚えよう
  • 保有国: ブラジル
  • 登録状況: 2020年:新規登録
  • 区分: 文化遺産
  • 登録基準: (ⅱ)、(ⅳ)
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詳細情報
環境デザイナー兼造園芸術家ロバート・ブール・マルクスの自宅だった建物や庭、熱帯植物等の一連の遺産群。
3,500種の熱帯および亜熱帯植物が、マングローブや大西洋岸森林と調和している。 世界遺産に登録された初の近代的熱帯庭園。
ロバート・ブール・マルクスは同じくブラジルの世界遺産パンプーリャの近代建築群」の製作にも寄与している

もっと詳しく

ブラジル・リオデジャネイロ市バハ・デ・グアラチバ地区にある「ロバート・ブール・マルクス記念遺産」は、環境デザイナー兼造園家として知られるロベルト・ブール・マルクスが1949年、弟ギリェルミとともに取得した土地を出発点とする邸宅・庭園群である。かつては17世紀に遡る農園「エンジェニョ・サント・アントニオ・ダ・ビカ」と呼ばれた敷地で、1952年・1960年には隣接地も買い足され、ブール・マルクスの構想する「植物の実験場」として整備されていった。

1973年からブール・マルクスはこの地に定住し、ブラジル各地への採集旅行で集めた植物の順化・育成に力を注いだ。敷地は約40万5千平方メートルに及び、7棟の建物と6つの池、そして3,500種にのぼる熱帯・亜熱帯植物のコレクションを擁する。マングローブや大西洋岸森林(マタ・アトランチカ)の植生と調和させながら植物を配置する手法は、ブール・マルクスの造園思想を色濃く反映している。

ブール・マルクスは、同じくブラジルの世界遺産「パンプーリャの近代建築群」(ベロオリゾンテ、2016年登録)の造園デザインにも携わるなど、20世紀ブラジルにおけるモダニズム建築運動と密接に関わりながら活動した造園家でもある。植物学と造形芸術を融合させた独自のランドスケープデザインは、ブラジル国内外の近代建築・都市計画に大きな影響を与えた。

1985年、ブール・マルクスは研究の継続と知見の共有を目的として、この地をブラジル連邦政府に寄贈した。2021年、第44回世界遺産委員会において、登録基準(ii)(iv)のもと世界遺産に登録され、近代の熱帯庭園として初めて世界遺産リストに加えられた事例となった。

登録基準(ii)は、造園・環境デザインの分野における人類の価値観の重要な交流を示すことを、(iv)は建築・造園における新しい様式の顕著な見本であることを、それぞれ評価するものである。

よくある質問

Q. ロバート・ブール・マルクス記念遺産とはどのような場所ですか?
A. 造園家ロベルト・ブール・マルクスが1949年に取得した土地を出発点とする邸宅・庭園群で、3,500種の熱帯・亜熱帯植物のコレクションを持つ。2021年に世界遺産へ登録された。

Q. なぜ「世界初の近代熱帯庭園」とされるのですか?
A. マングローブや大西洋岸森林の植生と調和させた独自のランドスケープデザインを持ち、近代の熱帯庭園として初めて世界遺産リストに加えられた事例であるため。

Q. パンプーリャの近代建築群とはどのような関係がありますか?
A. ロベルト・ブール・マルクスは、同じくブラジルの世界遺産「パンプーリャの近代建築群」の造園デザインにも携わっており、両遺産はブール・マルクスを通じてつながっている。

Q. 見学は誰でもできますか?
A. 事前予約制で、火曜から土曜、午前9時30分・午後1時30分の回に限られる。所要約1時間30分、入場料10レアル(現金のみ)。

旅行情報

見学は事前予約制(オンライン予約または電話)で、火曜から土曜、午前9時30分と午後1時30分の回に分かれて実施される。所要時間は徒歩約1時間30分(高低差約45m、距離約1.8km)、入場料は10レアル(現金のみ)。
写真
ロバート・ブール・マルクス記念遺産
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