ボマ=バンディンギロの動物移動の景観
Boma-Badingilo Migratory Landscape

概要

南スーダンのボマ国立公園とバディンギロ国立公園、およびその間の回廊地帯からなる「ボマ=バンディンギロの動物移動の景観」は、2026年、南スーダンにとって初めての世界遺産として登録された。推定600万頭にのぼるシロミミコブ(White-eared Kob)、チアン(Tiang)、モンガラガゼル(Mongalla Gazelle)などの群れが、季節に応じて草原と湿地を大移動する光景は、地球上でも有数の規模を誇る。登録と同時に、開発や密猟などの脅威を理由に危機遺産リストにも加えられた。

基本情報
南スーダン
2026年:新規登録
検定ではここを覚えよう
  • 保有国: 南スーダン
  • 登録状況: 2026年:新規登録
  • 区分: 自然遺産
  • 登録基準: (ⅶ)、(ⅸ)、(ⅹ)
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詳細情報
二つの国立公園にまたがるこの一帯では、大型哺乳類の壮大な季節移動が今も見られる。
乾季と雨季で草原と湿地を行き来する動物たちの大移動は、世界でも有数の規模を誇る。
資源開発に伴う道路整備などにより移動経路の分断が懸念され、登録と同時に保護を急ぐ危機遺産にも指定された。

もっと詳しく

南スーダン南東部に広がるボマ国立公園とバディンギロ国立公園、および両公園を結ぶ野生動物回廊からなる「ボマ=バンディンギロの動物移動の景観」は、2026年7月、韓国・釜山で開催された第48回世界遺産委員会において世界遺産に登録された。総面積は約1,124万ヘクタールにおよび、南スーダンにとって初めての世界遺産となった。

この地域では、シロミミコブ(White-eared Kob)、チアン(Tiang)、モンガラガゼル(Mongalla Gazelle)といった草食動物が、乾季と雨季の変化に応じてサバンナ・氾濫原・湿地・森林を大規模に移動する光景が見られる。移動する個体数は推定600万頭にのぼるとされ、開発による分断がほとんど進んでいない広大な景観の中で行われる、地球上でも有数の規模の陸生哺乳類の大移動として国際的に知られている。

登録基準(vii)は類まれな自然美・美的重要性を有することを、(ix)は動植物群集の進化と発展における重要な進行中の生態学的プロセスを示す顕著な見本であることを、(x)は絶滅の恐れのある種の生存にとって学術上または保存上最も重要な自然の生息地を包含することを、それぞれ評価するものである。

一方で、世界遺産委員会は、インフラ開発や商業目的の密猟、野生生物の違法取引といった脅威がこの生態系に及ぼす影響を重く見て、本資産を世界遺産登録と同時に「危機にさらされている世界遺産(危機遺産)リスト」にも加える判断を行った。広大で治安上の課題も残る地域であることから、保全活動の実施には国際的な支援が求められている。

大規模な移動を続ける野生動物群と、それを支える広大な景観がほぼ手つかずの状態で残されている点で、本資産は東アフリカの野生生物保全における重要な拠点として位置づけられている。

よくある質問

Q. 南スーダン初の世界遺産とはどのような場所ですか?
A. ボマ国立公園とバディンギロ国立公園、およびその間の野生動物回廊からなる、総面積約1,124万ヘクタールの自然遺産である。

Q. どのような動物がどのように移動していますか?
A. シロミミコブ、チアン、モンガラガゼルなど推定600万頭の草食動物が、乾季と雨季の変化に応じてサバンナと湿地の間を大規模に移動する。

Q. なぜ登録と同時に危機遺産リストに入ったのですか?
A. インフラ開発や商業目的の密猟、野生生物の違法取引といった脅威が生態系に及ぼす影響を世界遺産委員会が重く見たためである。

Q. いつ世界遺産に登録されましたか?
A. 2026年7月、韓国・釜山で開催された第48回世界遺産委員会において登録された。

写真
ボマ=バンディンギロの動物移動の景観
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