インド・マハーラーシュトラ州の仏教石窟寺院群である。
石窟は紀元前2世紀から6世紀にかけて造営され、ヴィハーラ(僧院)やチャイティヤ(礼拝堂)などから成る。
内部には仏や菩薩の姿を描いた壁画と岩窟彫刻が多く残り、古代インド美術の傑作である。
ストゥーパを中心とした礼拝堂の柱列構造は、チャイティヤホールの典型的形式を示す。
遺跡の総面積は約8,242ヘクタール、緩衝地帯を含めて広範な保護域となっている。
選定基準は(i)、(ii)、(iii)、(vi)で、仏教美術と建築の代表例として評価されている。