カルパチア山脈とヨーロッパ地域の古代及び原生ブナ林は、18カ国93地点、総面積約10万ヘクタールに及ぶ、世界最大級のブナ原生林の連続資産である。2007年にスロバキアとウクライナの10地点で登録された後、2011年・2017年・2021年と拡大を重ね現在の姿になった。最終氷河期以降、途切れることなく続く原生林として、登録基準(ix)のもと世界遺産に登録されている。
Q. この世界遺産は何カ国にまたがっていますか?
A. 2021年時点で18カ国・93地点にまたがる連続資産で、単一の世界遺産としては最も多くの国を含む資産のひとつとされる。
Q. なぜ登録範囲が何度も拡大されてきたのですか?
A. 2007年のスロバキア・ウクライナでの登録を出発点に、ヨーロッパ各地に残る同様の価値を持つ原生・古代ブナ林が2011年・2017年・2021年と順次追加登録されてきたため。名称もそのたびに変更されている。
Q. 登録基準(ix)ではどのような点が評価されていますか?
A. 最終氷河期以降、ブナが分布を広げていった生態系の再定着・発展の過程を、途切れることなく伝える点が評価され、登録基準(ix)のもと登録された。
Q. どんな動物が生息していますか?
A. IUCNレッドリストに掲載されるキンメフクロウのほか、ヒグマやオオカミ、オオヤマネコなど大型哺乳類の重要な生息地となっている。