スリランカ南部の港町ゴールに残る、ヨーロッパ勢力が築いた要塞都市。
16世紀後半、まずポルトガルが
海側からの防御を目的に簡素な砦を築いたのが起源で、1640年にオランダ東インド会社(VOC)がこれを奪取し、アジア屈指の規模を誇る
ヨーロッパ式要塞へと拡張した。
半島状の敷地約52ヘクタールを取り囲む城壁は総延長約2キロメートルに及び、珊瑚岩・花崗岩・石灰岩を用いて最大高さ10メートルにまで築かれた。
ヨーロッパの建材や様式に、ベランダや
日陰を活かした街路などアジアの気候に適応した工夫が加えられている。
16世紀から19世紀にかけての南アジアとヨーロッパの建築的交流を伝える都市として評価される。
1988年、ヨーロッパとアジアの建築様式が融合した要塞都市として
世界遺産に登録された。
登録基準はiv(建築・技術・景観の顕著な例)の単独基準。
【検定ここが出る】1640年にオランダ東インド会社がポルトガルから奪取しアジア屈指の要塞へ拡張した点、城壁が珊瑚岩・花崗岩等で築かれた点が問われやすい。