インドネシア・西スマトラ州の炭鉱町サワルントに残る、19世紀末にオランダ植民地政府が築いた産業遺産群。
1868年の技師
W.H.デ・グレーヴェによる炭層発見を契機に開発が進み、1891年に炭鉱会社が設立、翌1892年から採炭が始まった。
採掘現場や坑道、
鉱山学校、積出港、鉄道網までを含む12か所の構成資産からなり、採炭から輸送までを一貫して担う産業システム全体が評価されている。
労働力には地元ミナンカバウの人々に加え、ジャワや中国系の契約労働者、さらに
流刑された受刑者も動員された。
100年以上にわたり操業を続けたが、価格下落と埋蔵量の減少により1998年に閉山した。
2019年、東南アジア最古級とされる炭鉱町の産業システムとして
世界遺産に登録された。
登録基準はii(文化交流の証拠)とiv(建築・技術・景観の顕著な例)。
【検定ここが出る】採掘から鉄道・港湾までを含む一貫した産業システムである点、受刑者を含む多様な労働力が動員された歴史が問われやすい。