シュンドルボン
The Sundarbans

概要

シュンドルボンは、ガンジス川とブラマプトラ川が形成する広大なデルタ地帯に広がる、世界最大のマングローブ林である。バングラデシュ側は約14万ヘクタールに及ぶ西・南・東の3つの野生生物保護区からなり、ベンガルトラが生息する唯一のマングローブ林として知られる。260種を超える鳥類やイリエワニ、インドニシキヘビなど多様な生物の生息地でもある。1997年、登録基準(ix)(x)のもと世界遺産に登録された。国境を挟んだインド側は1987年に別の世界遺産として独立登録されている。

基本情報
バングラデシュ
1997年:新規登録
検定ではここを覚えよう
  • 保有国: バングラデシュ
  • 登録状況: 1997年:新規登録
  • 区分: 自然遺産
  • 登録基準: (ⅸ)、(ⅹ)
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詳細情報
世界最大のマングローブ林
この地帯は140,000haに及ぶ三つの保護区から成り、モンスーンによる降雨、デルタの形成、潮汐の植物群落への影響など進行しつつある生態学上の進展を顕著に示す好例である。
1987年に登録された世界遺産であるインドのスンダルバンス国立公園の境界に隣接している。
また260種に及ぶ鳥類やベンガルトラ、イリエワニ、インドニシキヘビなどの生息地として知られている。

もっと詳しく

シュンドルボンは、ガンジス川・ブラマプトラ川・メグナ川が合流して形成する世界最大のデルタ地帯に広がる、世界最大のマングローブ林である。インドとバングラデシュの両国にまたがり、両国合わせた総面積は約1万平方キロメートルに及ぶ。このうちバングラデシュ側の世界遺産は約14万ヘクタール(139,500ヘクタール)を占め、シュンドルボン西・南・東の3つの野生生物保護区からなる。1997年、登録基準(ix)(x)のもと世界遺産に登録された。

この地域は260種を超える鳥類、42種の哺乳類、35種の爬虫類など、きわめて豊かな生物相を誇る。中でもよく知られるのがベンガルトラで、シュンドルボンは世界で唯一トラが定着して生息するマングローブ林とされる。このほか、イリエワニ、インドニシキヘビなど、絶滅の恐れのある種を含む多様な動物の生息地としても重要である。登録基準(x)は、このように豊かで独自性の高いマングローブ生態系とそれに付随する動植物相を保護するうえで、生物多様性の保全上とりわけ重要な自然の生息地であることを評価するものである。

登録基準(ix)は、モンスーンによる降雨、デルタの形成、潮の干満が植物群落に与える影響など、進行しつつある生態学上の重要なプロセスを顕著に示す好例であることを評価している。国境を挟んだインド側の隣接地は、これに先立つ1987年に「スンダルバンス国立公園」として別個に世界遺産登録されており、両者は生態学的には一体のマングローブ生態系を形成しながら、行政上・世界遺産としては別々に管理されている。

シュンドルボンは近年、サイクロンの被害やそれに伴う塩害、海面上昇の影響を強く受けている。2007年のサイクロン・シドルや2009年のサイクロン・アイラなど、たびたび大型サイクロンに見舞われ、森林の一部が損傷を受けてきた。こうした状況を受け、IUCNの世界遺産アウトルックなど国際機関からは保全状況への強い懸念が示されており、生態系の変化を注視する取り組みが続けられている。

よくある質問

Q. シュンドルボンとはどのような世界遺産ですか?
A. ガンジス川・ブラマプトラ川が形成するデルタに広がる世界最大のマングローブ林で、バングラデシュ側は約14万ヘクタールの3つの野生生物保護区からなる。1997年、登録基準(ix)(x)のもと世界遺産に登録された。

Q. インド側のスンダルバンスとは別の世界遺産なのですか?
A. はい。両者は地理的には一体のマングローブ生態系だが、インド側は1987年に『スンダルバンス国立公園』として、バングラデシュ側は1997年に『シュンドルボン』として、それぞれ別個の世界遺産に登録されている。

Q. どのような動物が生息していますか?
A. 世界で唯一トラが定着して生息するマングローブ林として知られ、ベンガルトラのほか260種を超える鳥類、イリエワニ、インドニシキヘビなど多様な動植物の生息地となっている。

Q. 環境上の課題はありますか?
A. サイクロンの被害や塩害、海面上昇の影響を強く受けており、IUCNの世界遺産アウトルックなど国際機関から保全状況への懸念が示されている。

旅行情報

観光の拠点となるのはクルナの町で、南へ約50kmのモングラ港からボートに乗り込み、マングローブ林をクルーズする形で世界遺産エリアを訪れるツアーが一般的である。船上ではワニやシカなどの野生動物観察が行われ、船中泊を伴う複数日程のツアーも組まれている。
写真
シュンドルボン
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