シルクロード:長安-天山回廊の交易路網
Silk Roads: the Routes Network of Chang

概要

「シルクロード」の名は、19世紀にドイツの地理学者フェルディナント・フォン・リヒトホーフェンが名付けたことに由来する。本資産は、そのシルクロードのうち中国の古都長安から中央アジアのジェティスー地方へと続く約5,000kmの区間を対象とし、中国・カザフスタン・キルギスの3カ国にまたがる33の構成資産で成り立つ交易路網である。

基本情報
カザフスタン,キルギス,中国
2014年:新規登録
検定ではここを覚えよう
  • 保有国: カザフスタン,キルギス,中国
  • 登録状況: 2014年:新規登録
  • 区分: 文化遺産
  • 登録基準: (ⅱ)、(ⅲ)、(ⅴ)、(ⅵ)
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詳細情報
シルクロードの1区間。 交易路沿いに点在する宮殿跡、交易拠点、石窟寺院や要塞跡など33の構成資産が登録されている。
紀元前2世紀から後16世紀にかけて、文化と人の交流、宗教の伝播に多大な影響力を持っていた。
シルクロードはドイツの地理学者フェルディナント・フォン・リヒトホーフェンによって名付けられた。
シルクロードには3つの道がある
1.草原の道  :中央アジア北部やモンゴルの草原地帯を通り中国に至る道
2.オアシスの道:トルコからサマルカンドや天山山脈を越え長安に至る道
3.海の道   :中国の南部から東シナ海/南シナ海を経由してインドやアラビア半島へ至る航路
キャラバンによる 中継交易がおこなわれた。

もっと詳しく

「シルクロード」という呼び名は、19世紀後半にドイツの地理学者フェルディナント・フォン・リヒトホーフェンが、中国とローマ帝国との間で行われた絹の交易路を指して名付けたことに由来する。実際のシルクロードは一本の道ではなく、中央アジア北部の草原地帯を通る「草原の道」、天山山脈やオアシス都市を経由する「オアシスの道」、中国南部から東南アジア・インドへ至る航路「海の道」など、複数のルートからなる広大な交易ネットワークであった。

本資産『シルクロード:長安-天山回廊の交易路網』は、このうちオアシスの道の一区間にあたり、中国の古都長安(現在の西安)・洛陽から、中央アジアのジェティスー地方(現在のカザフスタン南東部からキルギス北部)に至る約5,000kmの回廊を対象としている。中国・カザフスタン・キルギスの3カ国にまたがる33の構成資産からなる連続資産(シリアル・ノミネーション)であり、宮殿跡、隊商交易の拠点となった集落跡、仏教の石窟寺院、宿駅跡、峠道、烽火台、長城の一部、要塞、墓、宗教建築など、多様な種類の遺跡が含まれている。

この回廊は、紀元前2世紀の漢代から16世紀に至るまでの長きにわたり利用され、絹をはじめとする物産の交易だけでなく、仏教をはじめとする宗教や思想、技術、人の往来を東西にわたって媒介する役割を果たした。キャラバン(隊商)による中継交易がこの地域の経済活動を支え、オアシス都市の繁栄を生み出した。

登録基準(ii)は建築・技術・記念碑的芸術・都市計画の発展における人類の価値観の重要な交流を示すことを、(iii)は文化的伝統についての稀有な証拠であることを、(v)は伝統的な人類の居住形態の顕著な事例であることを、(vi)は顕著な普遍的価値を持つ出来事や思想との直接的な関連を示すことを、それぞれ評価するものである。

本資産は2014年、第38回世界遺産委員会において世界遺産に登録された。中国・カザフスタン・キルギスの共同申請による最初のシルクロード関連の連続資産であり、その後も中央アジア諸国によるシルクロード関連遺産の追加登録に向けた取り組みが続けられている。

よくある質問

Q. 「長安-天山回廊」とはシルクロード全体を指すのですか?
A. いいえ。シルクロードは草原の道・オアシスの道・海の道など複数のルートからなる交易網の総称で、本資産はそのうちオアシスの道の一区間、中国の長安から中央アジアのジェティスー地方までの約5,000kmの回廊を指す。

Q. どこの国にまたがっていますか?
A. 中国・カザフスタン・キルギスの3カ国にまたがり、33の構成資産からなる連続資産として登録されている。

Q. 「シルクロード」という名前は誰が名付けましたか?
A. 19世紀後半、ドイツの地理学者フェルディナント・フォン・リヒトホーフェンが名付けたとされる。

Q. どのような遺跡が含まれていますか?
A. 宮殿跡、隊商交易の集落跡、仏教石窟寺院、宿駅跡、峠道、烽火台、長城の一部、要塞、墓、宗教建築など多様な遺跡が33件含まれている。

写真
シルクロード:長安-天山回廊の交易路網
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