ドイツ西部、モーゼル川沿いに位置するトリーアは、ドイツ最古の都市として知られ、古代ローマの遺構と中世キリスト教建築が同じ町の中に共存する世界遺産である。紀元前後にローマの植民都市として建設されたこの町は、3世紀末から4世紀にかけて西方帝国の拠点都市の一つとなり、その繁栄の痕跡が円形闘技場やポルタ・ニグラなどの大規模な遺構として今日まで伝えられている。
Q. トリーアはなぜ「ドイツ最古の都市」と呼ばれるのですか?
A. 紀元前17〜18年頃、初代ローマ皇帝アウグストゥスのもとで植民都市「アウグスタ・トレウェロールム」として建設されたとされ、現存するドイツの都市の中でも特に古い起源を持つことからこう呼ばれている。
Q. ポルタ・ニグラとはどのような建造物ですか?
A. 2世紀後半に建設されたと考えられる巨大な市門で、アルプス以北に現存するローマ時代の城門としては最大級とされる。中世に教会へ転用されたことで破壊を免れ、良好な状態で保存されている。
Q. コンスタンティヌス大帝とトリーアの関係は?
A. 3世紀末から4世紀にかけて、トリーアは西方帝国の拠点都市の一つとなり、コンスタンティヌス大帝は巨大な公会堂や大浴場などの記念碑的建造物を整備したと伝えられている。
Q. 世界遺産の登録範囲にはどのような建物が含まれますか?
A. ポルタ・ニグラや円形闘技場、皇帝浴場、バシリカ(アウラ・パラティーナ)などの古代ローマの遺構に加え、聖ペテロ大聖堂と聖母教会が構成資産に含まれている。