アルプス山系の先史時代杭上住居跡群は、スイス・イタリア・オーストリア・スロベニア・ドイツ・フランスの6カ国にまたがって点在する、111の小規模な考古遺跡から構成される直列型の世界遺産である。紀元前およそ5000年から500年頃にかけて、アルプス地域の湖畔や河川、湿地に建てられた杭上式の住居跡群であり、2011年に世界遺産(文化遺産)として登録された。
Q. アルプス山系の先史時代杭上住居跡群とはどのような世界遺産ですか?
A. スイス・イタリア・オーストリア・スロベニア・ドイツ・フランスの6カ国にまたがる111の考古遺跡から成る文化遺産です。紀元前5000年から500年頃の杭上住居跡群で、2011年に登録されました。
Q. なぜ111という数の遺跡が選ばれたのですか?
A. 6カ国に知られる1,000カ所以上の杭上住居跡の中から、保存状態や学術的価値が特に高いとされる遺跡を選び出して構成されているためです。
Q. なぜこれほど遺跡の保存状態が良いのですか?
A. 多くの遺跡が水中や湖岸・湿地の泥の中に埋没しており、酸素の少ない環境で木材や繊維製品などの有機物が分解されにくかったためとされています。
Q. 実際に杭上住居の遺跡を見学することはできますか?
A. 遺跡の多くは水中や地中に埋没した考古学的な痕跡であり、一般に直接見学できる形では保存されていません。ただし、ドイツのウンターウールディンゲン(ボーデン湖畔)の杭上住居博物館など、遺跡の実物とは別に、周辺国の博物館・野外復元施設で杭上住居の暮らしを体感できる場合があるとされます。