16世紀に大印刷業者クリストフ・プランタンが開いた印刷工場・出版所。
現存する唯一のはルネサンスとバロック期の印刷工場・出版所。
ヨーロッパの初期印刷術を先導したアントワープはパリやヴェネツィアと並び活版印刷の発明と普及に大きく寄与した。
後を継いだヤン・モレトゥスは造本技術をさらに向上させ、モレトゥス家は約300年にわたり富を築いた。
建物自体に重要な建築学的価値があるだけでなく、16世紀ヨーロッパで最も多産な印刷所だった頃の活気や業績が、今も十分に読み取れる。
印刷所は1867年まで機能していたが、現在では旧式の印刷機や大図書館、貴重な文書や芸術作品が保存されている。