アンコール朝(クメール朝)の栄華を今に伝える石造建造物群。
12世紀前半、 スーリヤヴァルマン2世が建設を開始し、30年の歳月をかけて建造された。
その芸術性の高さからも人類の遺産と呼ぶにふさわしいものである。
この地で発展した クメール美術は東南アジア全域に多大な影響を与えた。
中心となる仏教寺院 バイヨンは54基の巨大四面仏顔党が並びバイヨン様式と呼ばれる独自の美術様式が用いられている。
ヒンドゥー教寺院のバンテアイ・スレイには女神デヴァター像が祭られており、その美しさからフランス人作家が盗む出そうとして逮捕されたエピソードがある。
時の流れと内戦によって崩壊の危機にあったため、世界遺産と同時に危機遺産リストに登録されたが、UNESCOを初め多くの国の支援により、危機遺産から解除された。