クイーンズランド南西部に位置する、数百の砂丘を有する世界最大の島。
80万年前からグレート・バインディング山脈の風化により発生した砂の堆積によって誕生した。
全長120km、最大幅25kmの砂丘は南東の風に運ばれて毎年数mずつ移動している。
また豊富な水に恵まれて形成された森と湖の景観も見事である。
約1万9000年前にオーストラリアの先住民であるバジャラがこの地に定住した。
島の名は、暴風の影響でこの島に座礁した際に船長及び船員がバジャラに捕まり、エリザ・フレーザーだけが逃れ、この話をしたことに由来する。
その後、19世紀前半からヨーロッパ人により樹木伐採や開発が行われ、先住民のバジャラ人は消滅寸前にまで追い込まれた。
1992年の世界遺産登録からは自然破壊にも歯止めがかけられ、再生の道を歩み始めている。