ポン・デュ・ガール[ローマの水道橋]
Pont du Gard (Roman Aqueduct)

概要

ポン・デュ・ガールは、フランス南部のガール川に架かるローマ時代の水道橋です。紀元前19年頃、政治家アグリッパの命により、ユゼスの水源から現在のニーム(ネマウスス)まで水を引くために建設されたと伝えられ、3層のアーチを重ねた壮大な構造から古代ローマの高い土木技術をうかがうことができます。1985年に世界遺産登録されました。

基本情報
フランス
1985年:新規登録,2007年:範囲拡大
検定ではここを覚えよう
  • 保有国: フランス
  • 登録状況: 1985年:新規登録,2007年:範囲拡大
  • 区分: 文化遺産
  • 登録基準: (ⅰ)、(ⅲ)、(ⅳ)
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詳細情報
水源地ユゼスからネマウスス(現在のニーム)まで水を引くために紀元前19年に建造された水道橋。
古代ローマの政治家アグリッパが建造を命じた。
三層のアーチを重ね、高さ50m、全長275mにも及ぶ。
水源地と供給地の高低差はわずか17cmである。
ローマ帝国時代の土木技術の水準の高さをよく伝えている。

もっと詳しく

建設にあたっては、石材同士を組み合わせる精密な石工技術が用いられ、多くの部分でモルタルを使わずに石材の摩擦と重量だけで構造を保持しているとされる。アーチの施工には木製の仮設支保工(アーチ状の型枠)が用いられたと考えられており、こうした技術の積み重ねによって長さ約275m、高さ約49m(資料により約50mとも)という規模の橋が2000年以上を経た今も大部分の姿をとどめていると評価されている。

水道橋としての役割を終えた後、下段のアーチ部分は中世以降も人や荷馬車が渡る橋として利用され続けた。18世紀には交通量の増加に対応するため、下段アーチに隣接して新たな道路橋が建設され、現在も見学路の一部として利用されている。

橋のたもとには、模型や実物大の復元展示、映像資料などを通じてローマ時代の水道技術を紹介する博物館(ポン・デュ・ガール・ミュージアム)が設けられており、フランス国内でもローマ時代の土木技術を扱う施設としては規模の大きいものの一つとされる。

世界遺産としての登録基準は、(i)人類の創造的才能を表す傑作、(iii)文明の存在を伝える顕著な証拠、(iv)建築・技術上の発展を示す顕著な例、の3つとされる。単なる橋ではなく、ローマ帝国が属州において展開した都市インフラ整備の到達点を示す事例として評価されている。

よくある質問

Q. ポン・デュ・ガールはいつ、何のために建設されましたか
A. 紀元前19年頃、政治家アグリッパの命により、ユゼスの水源から現在のニームまで水を引く水道橋として建設されたと伝えられています。

Q. ポン・デュ・ガールの高さはどれくらいですか
A. 資料により約49m〜50mとされ、3層のアーチを重ねた構造で、長さは約275mに及びます。

Q. ポン・デュ・ガールは今も渡ることができますか
A. 水道としての役割は終えていますが、下段アーチや隣接する18世紀建設の道路橋部分は見学路として利用でき、実際に橋を渡ることができます。

Q. ポン・デュ・ガールの見学には博物館もありますか
A. はい。橋のたもとにはローマ時代の水道技術を紹介する博物館が併設されており、模型や復元展示を通じて建設技術を学ぶことができます。

旅行情報

ポン・デュ・ガールの遺跡公園は年中無休・年間を通じて午前8時から深夜0時頃まで開いているとされ、橋自体の見学は無料である。一方、併設の博物館・映像施設などの文化ゾーンは季節により開館時間が異なり、11月から2月ごろは休館となる年もあるとされるため、訪問時期によっては見学できない点に留意が必要である。駐車場利用には車両1台あたり約9ユーロの料金がかかり、これは博物館・企画展の入場料(大人1名あたり8ユーロ程度)とは別料金とされる。博物館は月曜午前が休館とされる。
写真
ポン・デュ・ガール[ローマの水道橋]
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