バスク人に作られたヨーロッパの伝統を証明する捕鯨基地。
ベルアイル海峡沿岸に位置するレッドベイは、16世紀のバスク人の捕鯨基地としては最も古く、全体が良好に残る伝統的捕鯨基地の典型例である。
バスク人からは グラン・ベイヤと呼ばれており捕鯨や鯨の解体、鯨油の精製と保管が行われ、鯨油は灯火に用いるためにヨーロッパで販売された。
構成資産には波止場や住居跡、墓地、鯨油精製用のかまどのほか、水中の難破船や鯨の骨が堆積した遺物なども含まれており、近代以前の捕鯨基地に関する考古学的な構成要素の集合体として価値が高い。