オロモウツの聖三位一体柱
Holy Trinity Column in Olomouc

概要

チェコ東部の古都オロモウツの中央広場にそびえる聖三位一体柱は、1716年から1754年にかけて建設された、中欧を代表するバロック様式の宗教記念碑である。高さ約35メートルの柱を中心に多数の彫像群が配され、ペストの終息を祈念する記念碑として、また職人の技術が結晶した傑作として高く評価されている。

基本情報
チェコ
2000年:新規登録
検定ではここを覚えよう
  • 保有国: チェコ
  • 登録状況: 2000年:新規登録
  • 区分: 文化遺産
  • 登録基準: (ⅰ)、(ⅳ)
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詳細情報
1754年に建てられた中欧を代表する 宗教的記念碑
オロモウツは11世紀に司教座が置かれた栄えた街で、プラハに次ぐ文化財保有都市である。
建築家 ヴァーツラフ・レンダーとその弟子が建築した。

もっと詳しく

聖三位一体柱は、17世紀末から18世紀にかけて中欧各地で建てられたペスト終息記念柱(聖母柱・三位一体柱)の伝統に連なる建造物である。オロモウツでは1716年に建築家ヴァーツラフ・レンダーの設計により建設が始まったが、レンダーは1733年に没し、その後は建築家ヤン・イグナーツ・ロキツキーが構造部分を引き継いで完成させ、彫刻装飾は職人たちの手で進められて1754年に完成した。実に38年の歳月をかけて築かれたことになる。

オロモウツは1063年に司教座が置かれて以来、モラヴィア地方における宗教・文化の中心地として発展した都市である。チェコ国内ではプラハに次いで多くの歴史的建造物・文化財を有するとされ、聖三位一体柱はその象徴的存在として旧市街の中心広場(オロモウツ上広場)に建てられている。

柱の周囲には聖書の登場人物や聖人の彫像が数多く配置され、頂部には三位一体を表す彫刻群が据えられている。地元産出の砂岩を用いた彫刻群は、モラヴィア地方のバロック彫刻の到達点を示すものと評価されている。柱の基部には小さな礼拝堂も設けられており、単なる記念碑にとどまらない複合的な宗教建造物としての性格を持つ。

登録基準(i)は人類の創造的才能を示す傑作であることを、基準(iv)は建築様式や技術の発展における顕著な段階を代表する建造物であることを評価するものである。聖三位一体柱は、中欧に数多く現存する同種の記念柱の中でも群を抜く規模と芸術性を備えており、この地域におけるバロック彫刻・建築の集大成として位置づけられている。

よくある質問

Q. 聖三位一体柱はなぜ建てられたのですか?
A. 17世紀末から18世紀にかけて中欧で流行したペスト(黒死病)の終息を記念し、感謝を捧げるために建てられた記念柱の伝統に連なるものとされる。

Q. 建設にはどのくらいの期間がかかりましたか?
A. 1716年に着工し、設計者ヴァーツラフ・レンダーの死後は建築家ロキツキーが構造を引き継いで完成させ、彫刻装飾は職人たちが進めて1754年に完成した。約38年の歳月を要した。

Q. オロモウツはどのような都市ですか?
A. 1063年に司教座が置かれたモラヴィア地方の古都で、チェコ国内ではプラハに次いで歴史的建造物が多く残る都市とされる。

Q. 柱にはどのような彫刻がありますか?
A. 聖書の登場人物や聖人を表す彫像群が柱の周囲に配され、頂部には三位一体を表す彫刻が据えられている。柱の基部には小さな礼拝堂も設けられている。

旅行情報

オロモウツ旧市街の中心にあるオロモウツ上広場(Horní náměstí)に建つ野外記念碑で、オロモウツ本駅から旧市街まで徒歩や市電で移動できる。屋外の記念碑のため、広場を訪れれば通年いつでも見学できる。
写真
オロモウツの聖三位一体柱
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