コンソの文化的景観
Konso Cultural Landscape

概要

コンソの文化的景観は、エチオピア南部の乾燥した丘陵地帯に広がる、コンソの人々による石積みの棚田と要塞化された集落からなる世界遺産である。過酷な乾燥気候に適応するため、住民は石垣を築いて土壌の流出を防ぎ、限られた水と土地を最大限に活用する農法を築き上げてきた。2011年に登録され、登録基準(iii)(v)により、400年以上にわたり受け継がれてきた生きた文化的伝統としての価値が評価されている。

基本情報
エチオピア
2011年:新規登録
検定ではここを覚えよう
  • 保有国: エチオピア
  • 登録状況: 2011年:新規登録
  • 区分: 文化遺産
  • 登録基準: (ⅲ)、(ⅴ)
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詳細情報
石壁に囲まれたテラスと要塞化された集落。
21世代 400年以上にわたって乾燥した厳しい気候に適応してきた現地民の伝統や価値観、社会的な一体性を今に伝えている。
集落には後世に語り継ぐべき英雄の木像が数多く残されている。

もっと詳しく

コンソの石積み棚田は、高さが5メートルに達する箇所もある乾式(モルタルを用いない)石垣によって丘の斜面を段々畑状に造成したもので、世界遺産の登録範囲は約55平方キロメートルとされる(コンソ地域一帯としてはより広い範囲に同様の景観が見られる)。集落(パレタ)は防御上有利な高台や丘の頂に築かれ、1重から6重ほどの石垣で囲まれており、集落内部には「モラ」と呼ばれる公共の広場的空間が設けられ、集会や儀礼など地域社会の中心的な役割を担ってきた。

コンソの社会には、一定の周期ごとに新しい世代の始まりを示す石柱(ダガ・ヘラ)を切り出して立てるという世代管理の慣習があり、この慣習を今も続けている点でコンソは「最後の巨石文化を持つ民族の一つ」とも評されることがある。この石柱を立てる周期は一説には約18年に一度とされており、これは既存資料にある「21世代・400年以上」という年数ともおおむね符合する。

集落やその周辺には、亡くなった有力者や英雄的な功績を残した人物を象って彫られた木像が立てられており、しばしば「ワガ(waka)」と呼ばれる。これらは故人の勇敢さや社会的な功績を後世に伝えるための記念碑的な意味を持つとされるが、近年は制作技術の担い手が減少し、失われつつある伝統として注目されている。

よくある質問

Q. コンソの文化的景観とはどのような世界遺産ですか?
A. エチオピア南部の乾燥地帯にある、石積みの棚田と要塞化された集落からなる文化的景観で、2011年に登録された。

Q. 登録基準は何ですか?
A. 基準(iii)(v)で、乾燥地に適応した伝統的な土地利用と社会システムが評価されている。

Q. 「ワガ」とは何ですか?
A. 亡くなった有力者や英雄的な人物を象って彫られた木像で、集落やその周辺に立てられる。失われつつある伝統とされる。

Q. 見学するにはどうすればよいですか?
A. 中心地カラト・コンソにある観光案内所で入村料を支払い、ガイドの同行を手配したうえで伝統的な集落を訪れるのが一般的とされる。

旅行情報

拠点となる町カラト・コンソへは、北へ約85kmのアルバミンチ空港からエチオピア航空の便を利用するか、首都アディスアベバから陸路(約540km)でアクセスできるとされる。伝統的な集落を訪れる際は、カラト・コンソの観光案内所での入村料の支払いとガイドの同行が原則として必要とされる。
写真
コンソの文化的景観
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