イエメン南部ハドラマウト地方、切り立った岩山の上に築かれた城壁都市シバーム。
16世紀、
洪水で被災した旧集落に代わり、日干しレンガによる高層住居群として再建された、垂直方向の都市計画に基づく都市である。
高さ4〜8階建ての塔状住居が密集する景観は、その特異さから
「砂漠のマンハッタン」と呼ばれるようになった。
城壁で囲まれた街区は格子状の街路・広場からなり、都市全体が
防御と居住を兼ねた垂直建築の集合体として計画されている。
香辛料や乳香の交易路上の隊商都市として発展した歴史も持つ。
1982年、日干しレンガによる高層都市計画の代表例として
世界遺産に登録された。
2015年、資産への損壊が確認されたことを受け、
危機遺産リストに登録された。
登録基準はiii(文明・伝統の証拠)、iv(建築・技術・景観の顕著な例)、v(伝統的集落・土地利用の顕著な例)。
【検定ここが出る】「砂漠のマンハッタン」と称される高層日干しレンガ都市である点、2015年に
危機遺産リストへ登録された点が問われやすい。