ティワナク:ティワナク文化の宗教的・政治的中心地
Tiwanaku: Spiritual and Political Centre of the Tiwanaku Culture

概要

ティワナクは、ボリビア西部、チチカカ湖近郊に広がるインカ以前の古代都市遺跡です。紀元500年から900年頃にかけて最盛期を迎え、ボリビア・ペルー・チリ・アルゼンチンにまたがる広い範囲に影響を及ぼしたとされますが、12世紀頃に姿を消したため詳細は今なお解明されていません。2000年に世界遺産登録され、精巧な巨石建造技術を示す遺構群が評価されています。

基本情報
ボリビア
2000年:新規登録
検定ではここを覚えよう
  • 保有国: ボリビア
  • 登録状況: 2000年:新規登録
  • 区分: 文化遺産
  • 登録基準: (ⅲ)、(ⅳ)
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詳細情報
インカ帝国以前の紀元500~900年に最盛期を迎えた都市遺跡。
ボリビア全土をはじめペリー、チリ、アルゼンチンにわたる広大な地域を治めたが、
12世紀ごろに姿を消してしまったため詳細は不明である。
ピラミッド神殿のアカパナや一枚岩で造られた太陽の門や月の門など巨石を多用しているのが特徴である。

もっと詳しく

ティワナクの居住の起源については諸説あるが、近年の調査では紀元前後(紀元前300年頃〜紀元後110年頃)にはすでに集落が形成されていたとする見方もある。最盛期とされる紀元500〜900年頃には、都市中心部に大規模な公共建造物群が築かれ、周辺地域との交易・宗教的な結びつきを通じて広範な影響力を持つ政治的・宗教的中心地へと発展したと考えられている。10世紀以降は衰退が進み、最終的には12世紀頃までに主要な建造活動が止んだとみられている。

遺跡を代表する「太陽の門」は、一枚岩から切り出されたと伝えられる巨石のモニュメントで、幅約4m・高さ約3m、重量は推定10トン前後とされる。上部には太陽神とされる人物像を中心とした精緻な浮き彫りが施されており、暦や天文観測に関連する意匠であるとする説が広く紹介されている。

アカパナと呼ばれる階段状のピラミッド状構造物は、本来7段前後のテラスを持つ大規模な建造物であったと推定されており、精密に加工された砂岩・安山岩のブロックが用いられている。頂上部には祭祀に用いられたとみられる建造物の痕跡が確認されているほか、雨季の排水を目的とした精巧な排水システムが構造内部に組み込まれていたことも報告されている。

世界遺産としての登録基準は、(iii)文明の存在を伝える顕著な証拠、(iv)建築物や技術の発展を示す顕著な例、の2つとされる。ティワナク文化の石造技術や図像表現は、後のインカ帝国の建築・宗教観にも影響を与えたとする見方があり、アンデス文明史における重要な系譜の一つに位置づけられている。

よくある質問

Q. ティワナクはいつ最盛期を迎えましたか
A. 一般に紀元500年から900年頃にかけて最盛期を迎え、ボリビア・ペルー・チリ・アルゼンチンにまたがる広い範囲に影響を及ぼしたと考えられています。

Q. 太陽の門とはどのようなものですか
A. 一枚岩から切り出されたとされる巨石の門で、精緻な浮き彫りが施されており、暦や天文観測との関連を指摘する説が紹介されています。

Q. ティワナクはなぜ12世紀頃に衰退したのですか
A. 気候変動による農業生産の低下や社会的な混乱など複数の説が提示されていますが、史料が乏しいため詳細な理由は今なお解明されていません。

Q. ティワナクはラパスから日帰りで訪問できますか
A. ラパス市内から西へ約70km、車で1時間半程度とされ、現地ツアーや路線バスを利用した日帰り訪問が一般的に案内されています。

旅行情報

ティワナク遺跡はボリビアの首都ラパスから西へ約70km、車で片道1時間半程度とされる。現地ツアー会社による日帰りツアー(所要8〜9時間程度)のほか、ラパス市内のバスターミナル(セメンテリオ地区)からミニバスで個人訪問することもできるとされる。遺跡は毎日午前9時から午後5時頃まで見学可能で、入場料には併設の博物館の見学が含まれると案内されている。
写真
ティワナク:ティワナク文化の宗教的・政治的中心地
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