ブルキナファソの古代製鉄遺跡群
Ancient Ferrous Metallurgy Sites of Burkina Faso

概要

ブルキナファソ各地に点在する5つの製鉄遺跡群、ドゥルラ、ティウェガ、ヤマネ、キンディボ、ベクイからなる。約15基の直立式自然通風溶鉱炉や溶解炉跡、鉱山、住居跡が残り、最古のドゥルラ遺跡は紀元前8世紀に遡る。2019年、アフリカにおける製鉄技術発展の初期段階から最盛期までを伝える資産として、登録基準(iii)(iv)(vi)のもと世界遺産に登録された。

基本情報
ブルキナファソ
2019年:新規登録
検定ではここを覚えよう
  • 保有国: ブルキナファソ
  • 登録状況: 2019年:新規登録
  • 区分: 文化遺産
  • 登録基準: (ⅲ)、(ⅳ)、(ⅵ)
世界遺産検定 対策トップへ »
詳細情報
ブルキナファソに点在する製鉄関連の遺跡群。
約15の直立式の自然通風溶鉱炉、溶解炉跡、鉱山と住居跡が含まれる。
構成資産で最古のドゥルラ遺跡は紀元前8世紀とアフリカにおける製鉄業の発展の初期段階を見ることができる。

もっと詳しく

ブルキナファソ各地に点在するこの世界遺産は、ドゥルラ、ティウェガ、ヤマネ、キンディボ、ベクイという5つの製鉄関連遺跡群からなる。約15基の直立式自然通風溶鉱炉をはじめ、溶解炉の跡、鉱山、住居跡などが含まれ、2019年、登録基準(iii)(iv)(vi)のもと世界遺産に登録された。

構成資産のうち最古とされるのはヌール州のドゥルラ遺跡で、紀元前8世紀に遡るとされ、ブルキナファソにおける製鉄技術発展の最初期の段階を示す証拠として位置づけられている。ヌール州のキンディボ遺跡(10~11世紀頃)やヤマネ遺跡(13~14世紀頃、モシ族の鍛冶師と関係する遺構)、サントル・ノール州のティウェガ遺跡(口承では15~18世紀頃とされる、高さ約2.6メートルの円錐形炉3基)は、時代を追って発展した製鉄技術のあり方を伝える。ベクイ遺跡では紀元前500~400年に遡る最古級の炉の跡と、高さ11メートルに達する特徴的なスラグ(鉱滓)の丘が確認されている。

ドゥルラ遺跡ではこれまでの発掘調査により、15基の人工的な塚が確認されており、そこから土器や製粉用具、鉄製の道具、人骨を伴う墓などが出土している。これらの出土品は、製鉄が単なる金属生産にとどまらず、当時の人々の日常生活や埋葬儀礼とも深く結びついていたことを示している。

登録基準(iii)は、これらの遺跡が独自の製鉄技術の伝統についての稀有な証拠であり、今日のブルキナファソの人々にも受け継がれる豊かな技術的・文化的遺産を伝えるものであることを評価する。(iv)は、炉の立ち上がりや形態上の特徴が良好に保存され、製鉄技術の多様性を見分けられる顕著な見本であることを、(vi)は、製鉄が地域社会の伝統や信仰と結びついた重要な生業であったことを、それぞれ評価するものである。

製鉄はアフリカ大陸において、農具や武器の生産を通じて社会の発展を支えた重要な技術であった。ブルキナファソに残るこれらの遺跡群は、紀元前1千年紀から2千年紀にかけての長期にわたる製鉄技術の発展過程を、複数の時代・地域にわたって連続的にたどれる点で、アフリカにおける製鉄史を理解するうえで重要な物証とされている。

よくある質問

Q. ブルキナファソの古代製鉄遺跡群とはどのような遺産ですか?
A. ドゥルラ、ティウェガ、ヤマネ、キンディボ、ベクイという5つの製鉄関連遺跡群からなり、約15基の直立式自然通風溶鉱炉や鉱山、住居跡が残る。2019年に世界遺産へ登録された。

Q. 最も古い遺跡はどれですか?
A. ヌール州のドゥルラ遺跡で、紀元前8世紀に遡るとされ、ブルキナファソにおける製鉄技術発展の最初期の段階を示す証拠とされている。ベクイ遺跡でも紀元前500~400年に遡る炉の跡が確認されている。

Q. どのような点が評価され世界遺産に登録されたのですか?
A. 独自の製鉄技術の伝統を伝える証拠であること(基準iii)、炉の保存状態が良く技術の多様性を見分けられること(基準iv)、製鉄が地域社会の伝統と結びついていたこと(基準vi)が評価された。

Q. 現地を訪れることはできますか?
A. 本サイトでは訪問可否に関する情報を確認できていない。ブルキナファソは治安上の理由から複数国の政府が渡航中止(レベル4相当)を勧告しており、訪問を検討する場合は必ず最新の渡航情報を確認してほしい。

写真
ブルキナファソの古代製鉄遺跡群
ページトップへ戻る