中国四川省成都平原の西方に位置する、道教の聖地と灌漑施設からなる
複合遺産。
後漢の142年、
張陵(張道陵)が青城山で天師道(五斗米道)を開いたとされ、道教発祥の地の一つとして今も
11の道教寺院が山中に残る。
紀元前256年、蜀郡太守の
李冰が岷江(びんこう)の氾濫を治めるため築いた都江堰灌漑施設は、ダムを用いず水流を分割・調整する仕組みで洪水を防ぎ、成都平原を穀倉地帯に変えた。
建設から2,200年余りを経た現在も現役の灌漑施設として機能し、2008年の
四川大地震でも大きな損傷を免れたことで、その耐久性が改めて注目された。
今なお1,000平方キロメートルを超える農地を潤している。
2000年、道教文化と水利工学の双方を伝える
複合遺産として
世界遺産に登録された。
登録基準はii(文化交流の証拠)、iv(建築・技術・景観の顕著な例)、vi(出来事・生きた伝統・思想・信仰との関連)。
【検定ここが出る】都江堰が紀元前256年に築かれた現役の灌漑施設である点、青城山がその開祖による道教発祥の地とされる点が問われやすい。