ゲボル(韓国の干潟)
Getbol, Korean Tidal Flat

概要

韓国南西部の海岸に広がる『ゲボル』は、干潮時に姿を現す広大な干潟を中心とした自然遺産である。性質の異なる複数の干潟が一体となって登録されており、東アジア・オーストラリア地域を結ぶ渡り鳥の重要な中継地として、豊かな底生生物相とともに世界遺産(自然遺産)に登録された。当初は4つの干潟による構成であったが、2026年には構成資産を追加する形で登録範囲が拡大されたと報じられている。

基本情報
韓国
2021年:新規登録,2026年:範囲拡大
検定ではここを覚えよう
  • 保有国: 韓国
  • 登録状況: 2021年:新規登録,2026年:範囲拡大
  • 区分: 自然遺産
  • 登録基準: (ⅹ)
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詳細情報
渡来する鳥たちの重要な中継地となる干潟群である。
多様な底生生物が生息する豊かな生態系を有する。
複数の異なる特徴を持つ干潟地形から構成される。
絶滅危惧種を含む渡り鳥の飛来地とされる。

もっと詳しく

ゲボルは単一の場所ではなく、韓国南西部に点在する性質の異なる複数の干潟から構成される直列型(シリアル)の自然遺産である。登録時点ではソチョン(瑞川)干潟、コチャン(高敞)干潟、シナン(新安)干潟、ポソン・スンチョン(宝城・順天)干潟の4干潟から成り、それぞれ『河口型』『開放湾入型』『多島海型』『半閉鎖型』という異なるタイプの地形を代表していた。

登録基準は(x)のみで、生物多様性と絶滅危惧種の生息地としての価値が評価されている。ゲボルは渡り鳥の飛来ルートである東アジア・オーストラリア地域フライウェイの要衝に位置し、200種を超える鳥類(うち絶滅の危機に瀕した種も含まれるとされる)にとって、採餌・繁殖・中継のための欠かせない生息地となっている。また、氷河期以降に堆積した厚い泥質の地層が広がっており、多毛類や二枚貝など底生生物の宝庫としても知られる。

★2026年7月、韓国・釜山で開催された第48回世界遺産委員会において、ソサン(瑞山)干潟などを新たに構成資産へ加える拡大登録が決定したと報じられている。これにより構成資産は当初の4干潟から6干潟規模へ拡大されたとされるが、登録基準は(x)のみのまま変更されていないとされる。この拡大の詳細(構成資産の正式名称の日本語表記等)は情報源によって表記が異なる場合があり、本稿時点での暫定的な内容である点に留意されたい。

よくある質問

Q. ゲボル(韓国の干潟)とはどのような世界遺産ですか?
A. 韓国南西部に広がる複数の干潟から成る自然遺産で、登録基準(x)により世界遺産に登録されました。当初はソチョン・コチャン・シナン・ポソン=スンチョンの4干潟で構成されていましたが、2026年に構成資産が拡大されたと報じられています。渡り鳥の重要な生息地としての価値が評価されています。

Q. なぜ登録基準は(x)だけなのですか?
A. (x)は生物多様性の保全上とくに重要な生息地に適用される基準です。ゲボルは東アジア・オーストラリア地域フライウェイ上の渡り鳥にとって欠かせない中継地であることが評価の中心となっており、2026年の構成資産拡大後も基準(x)のみとされています。

Q. ゲボルにはどのような生き物がいますか?
A. 200種を超える鳥類のほか、多毛類や二枚貝、カニ類など多様な底生生物が生息しているとされます。干潟に堆積した豊かな有機物が、これらの生物を支える基盤となっています。

Q. 実際に干潟を見学できる場所はありますか?
A. 当初からの構成資産の一つである順天湾(ポソン・スンチョン干潟の一部)には湿地保護区や展望台が整備されており、比較的アクセスしやすい見学スポットとして知られています。

旅行情報

当初からの構成資産の一つ、順天(スンチョン)湾湿地保護区は木道や展望台(龍山展望台)、資料館が整備されており、韓国国内でも比較的訪れやすい干潟として知られる。ソウルからKTXで約3時間の順天駅からバスで約40分ほどでアクセスできるとされる。干潟の景観は潮の満ち引きによって大きく変わるため、訪問の際は事前に干潮の時刻を確認することが推奨される。なお、これは構成資産の一部の情報であり、他の構成資産の訪問環境は別途確認が必要である。
写真
ゲボル(韓国の干潟)
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