第一次世界大戦(西部戦線)の慰霊と記憶の場
Funerary and memory sites of the First World War (Western Front)

概要

第一次世界大戦(1914~1918年)の西部戦線に築かれた軍事墓地・記念碑群は、ベルギーとフランスにまたがる139の構成資産からなる連続資産である。北海からフランス・スイス国境まで約700kmにわたって点在し、多くの国・地域出身の戦没者を悼む墓地や記念碑を通じて、戦争の記憶を伝える役割を担っている。2023年に世界遺産として登録された。

基本情報
ベルギー,フランス
2023年:新規登録
検定ではここを覚えよう
  • 保有国: ベルギー,フランス
  • 登録状況: 2023年:新規登録
  • 区分: 文化遺産
  • 登録基準: (ⅲ)、(ⅳ)、(ⅵ)
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詳細情報
第一次世界大戦の激戦地に築かれた記念施設群である。
両陣営の戦没者を追悼する墓地や記念碑から構成される。
国境を越えた和解と追悼の象徴とされる。
戦争の悲惨さを伝える記憶の継承を目的とする。

もっと詳しく

第一次世界大戦(1914~1918年)の主戦場のひとつであった西部戦線には、戦後、戦没者を追悼するための軍事墓地や記念碑が数多く築かれた。本資産は、そのうちベルギーとフランスに残る139の墓地・記念碑からなる連続資産であり、北海沿岸からフランスとスイスの国境地帯まで、約700kmにわたる旧戦線に沿って点在している。2023年、第45回世界遺産委員会において世界遺産に登録された。

構成資産の内訳は、ベルギーが43件(ワロン地域16件、フランデレン地域27件)、フランスが96件で、いずれも軍人墓地、戦場埋葬地、病院墓地など性格の異なる施設が含まれ、多くは記念碑と一体となって整備されている。これらは第一次世界大戦後の各国・各地域において、戦没者を弔うための建築や造園の様式がどのように発展したかを具体的に示す一連の物証となっている。

これらの墓地・記念碑は、当時の対立関係にあった国々を含む130を超える現代の国・地域出身の戦没者を悼むために設けられており、特定の国家や陣営の立場を称揚するものではなく、犠牲となった人々全体への追悼を目的としている点が特徴である。

登録基準(iii)は、第一次世界大戦という歴史的出来事に関する顕著な物証であることを、基準(iv)は戦没者追悼のための建築・造園様式の発展における重要な段階を示していることを、基準(vi)は戦争の記憶の継承や国際的な追悼・和解の実践という生きた伝統と直接的に結びついていることを、それぞれ評価するものである。

本資産は、ベルギーとフランス両国政府による共同申請という形で世界遺産リストに登録された。個々の墓地や記念碑の多くは、現在も一般に公開され、訪問者による見学や追悼行事の場として利用され続けている。

よくある質問

Q. どこの国に残る、いくつの構成資産からなりますか?
A. ベルギー(43件)とフランス(96件)にまたがる合計139の軍事墓地・記念碑からなる連続資産である。

Q. どのような施設が含まれていますか?
A. 軍人墓地、戦場埋葬地、病院墓地などが含まれ、多くは記念碑と一体になって整備されている。

Q. 特定の国だけを追悼する施設なのですか?
A. いいえ。130を超える現代の国・地域出身の戦没者を悼む施設が含まれており、特定の国家や陣営を称揚するものではなく、犠牲者全体への追悼を目的としている。

Q. いつ世界遺産に登録されましたか?
A. 2023年、第45回世界遺産委員会において、ベルギーとフランス両国の共同申請により登録された。

旅行情報

139の構成資産はベルギーとフランスの旧西部戦線一帯に分散しており、単一の観光拠点は存在しない。個々の墓地・記念碑の多くは無料で一般公開されており、周辺地域には第一次世界大戦に関する資料館・博物館も点在している。
写真
第一次世界大戦(西部戦線)の慰霊と記憶の場
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