イタリア中部、マルケ州・エミリア=ロマーニャ州・ウンブリア州の10の町に残る劇場群は、18世紀半ばから19世紀にかけて、王侯貴族ではなく地域の住民たちが資金を出し合って建設・運営した点に特徴がある「コンドミニオ(共同所有)劇場」である。個人が所有する桟敷席を積み重ねた構造は、地域社会の結びつきを空間として表しており、当時の市民文化の成熟を示す証拠として、2026年、登録基準(iii)のもと世界遺産に登録された。
Q. 「コンドミニオ劇場」とはどのような仕組みですか?
A. 王侯貴族ではなく市町村と住民が資金を出し合い、個人が所有する桟敷席を積み重ねた構造の劇場を建設・運営する、イタリア中部特有の共同所有の仕組みを指す。
Q. どのような劇場が含まれていますか?
A. マルケ州の8劇場(テアトロ・ペルゴレージなど)、エミリア=ロマーニャ州のテアトロ・アンジェロ・マリアーニ、ウンブリア州のテアトロ・ヌオーヴォ・ジャン・カルロ・メノッティの合計10劇場が含まれる。
Q. 一番古い劇場はどれですか?
A. サンタガタ・フェルトリアのテアトロ・アンジェロ・マリアーニで、1605年建造とされ、イタリアに現存する最古の木造劇場として知られる。
Q. いつ世界遺産に登録されましたか?
A. 2026年、第48回世界遺産委員会(韓国・釜山)において、登録基準(iii)のもと世界遺産に登録された。