イタリア北部からクロアチア、モンテネグロへと続くアドリア海沿岸に残る6つの要塞群は、火器の発達によって築城技術が大きく変わった16~17世紀、ヴェネツィア共和国が国境と海上交易路を守るために築いた防衛網である。3カ国にまたがる1,000km以上の広がりは、共和国が地中海東部レヴァントまで及ぶ勢力圏を維持していたことを物語っている。
Q. この世界遺産はどの国に広がっていますか?
A. イタリア・クロアチア・モンテネグロの3カ国にまたがり、ロンバルディア地方からアドリア海東岸まで1,000km以上の範囲に6つの構成資産が点在している。
Q. 6つの構成資産とは具体的にどこですか?
A. イタリアのベルガモ、ペスキエーラ・デル・ガルダ、パルマノーヴァ、クロアチアのザダルとシベニクのサン・ニコラ要塞、モンテネグロのコトルの6都市・要塞である。
Q. なぜこれほど広い範囲がまとめて世界遺産になっているのですか?
A. いずれも16~17世紀にヴェネツィア共和国が火器時代に対応して築いた稜堡式築城(アルモデルナ様式)の一連の防衛網であり、共和国の陸と海の勢力圏を守っていたという共通の歴史的文脈を持つためである。
Q. いつ世界遺産に登録されましたか?
A. 2017年、第41回世界遺産委員会(クラクフ会議)で登録された。当初候補に挙がっていた15件のうち6件が選ばれた。