ペルー南部アンデス山中、インカ帝国の首都であった古都クスコ。
11〜12世紀に建設が始まり、皇帝
パチャクテクの時代に宗教・行政機能を備えた都市へと発展した。
16世紀のスペイン征服後も都市の骨格は保たれ、インカ時代の石造基壇の上に
バロック様式の教会・邸宅が重ねて建てられた。
「クスコ」の名はケチュア語で「
へそ(中心)」を意味するとされ、帝国の中心地としての性格を今に伝える。
先住民文化と植民地文化が融合した稀有な都市景観は、南米における異文化融合の代表例とされる。
1983年、インカと植民地時代の重層的な都市構造を伝える遺産として
世界遺産に登録された。
登録基準はiii(文明・伝統の証拠)、iv(建築・技術・景観の顕著な例)。
【検定ここが出る】インカ時代の石造基壇の上にスペイン植民地建築が重ねられている点、「クスコ」がケチュア語で帝国の中心を意味する語に由来するとされる点が問われやすい。