インド中部マディヤ・プラデーシュ州の丘に残る仏教遺跡群。
中心となる大ストゥーパ(第1塔)は
紀元前3世紀、マウリヤ朝アショーカ王によって創建され、紀元前2〜1世紀のシュンガ朝期に石造の外装で覆われ現在の規模に拡張された。
塔を囲む
4基の塔門(トラナ)には、仏陀の前世を説く「ジャータカ物語」や生涯の場面が精緻な浮彫で表され、仏教美術の傑作とされる。
アショーカ王が建てた石柱の柱頭を飾る4頭の
ライオン像は、現在のインドの国章のモデルとなったことでも知られる。
5世紀のグプタ朝期には塔の四方に祠堂が追加され、長期にわたる仏教美術の変遷を一つの遺跡で追うことができる。
1989年、古代インド仏教美術の発展を伝える遺跡として
世界遺産に登録された。
登録基準はi(人類の創造的才能を表す傑作)、ii(文化交流の証拠)、iii(文明・伝統の証拠)、iv(建築・技術・景観の顕著な例)、vi(出来事・生きた伝統・思想・信仰との関連)。
【検定ここが出る】大ストゥーパがアショーカ王創建でシュンガ朝期に拡張された点、4基の塔門の浮彫がジャータカ物語を伝える点が問われやすい。