ギリシャ中部、パルナッソス山中腹に築かれた古代ギリシャ随一の聖域。
「世界のへそ(オンファロス)」と称され、アポロン神殿の
巫女ピュティアが神託を告げる場として、紀元前8世紀頃から聖域の整備が始まった。
紀元前6〜5世紀には影響力が最高潮に達し、
地中海各地への植民市建設や、ペルシャ戦争など軍事作戦の方針決定にまで神託が関わったとされる。
古代ギリシャの主要なポリスの
重要な政治判断は、この神託を経ずには行われなかったとも言われる。
遺跡には神殿跡のほか劇場や競技場も残り、4年に一度「ピューティア祭」という競技祭が催された。
1987年、古代ギリシャ世界の精神的中心地としての価値が評価されて
世界遺産に登録された。
登録基準はi(人類の創造的才能を表す傑作)、ii(文化交流の証拠)、iii(文明・伝統の証拠)、iv(建築・技術・景観の顕著な例)、vi(出来事・生きた伝統・思想・信仰との関連)。
【検定ここが出る】「世界のへそ」と呼ばれた点、ペルシャ戦争など軍事作戦にまで神託が影響したとされる点が問われやすい。