イエメンの首都サナア、旧市街に密集して残る伝統的な高層住宅群。
泥を突き固めた日干しレンガ(ザブール)と焼成レンガ(ヤジュール)を積み上げた高層の塔状住居が林立し、地上階は石造、上階は煉瓦造という構造を特徴とする。
外壁を飾る幾何学模様の
白い漆喰装飾は、単なる意匠ではなく雨水による日干しレンガの浸食を防ぐ実用的な役割も担う。
2500年以上前から人が住み続けてきたとされ、11世紀以前に建てられた
住居が6,000棟以上、モスク103棟、浴場14棟が旧市街に残る。
イスラム初期の布教の歴史と直接結びつく土地としても知られる。
1986年、伝統的な高層住居群を伝える都市遺産として
世界遺産に登録された。
2015年、資産への損壊が確認されたことを受け、
危機遺産リストに登録された。
登録基準はiv(建築・技術・景観の顕著な例)、v(伝統的集落・土地利用の顕著な例)、vi(出来事・生きた伝統・思想・信仰との関連)。
【検定ここが出る】泥レンガと焼成レンガによる高層住居群である点、2015年に
危機遺産リストへ登録された点が問われやすい。