ロシア南部ダゲスタン共和国、カスピ海西岸に残る要塞都市デルベント。
紀元前1千年紀以来、ヨーロッパと中東を結ぶ南北交通路の要衝として重視されてきた地に、5世紀、ササン朝ペルシアが
海岸から山地まで達する2重の防壁を築いたのが起源とされる。
城壁は高さ10〜15メートル、厚さ2.5〜3.2メートルに及び、その後も
ペルシア・アラブ・モンゴル・ティムール朝など歴代の勢力に約15世紀にわたり利用され続けた。
防御システムの中核をなす
ナリン・カラ城塞は現在も市の象徴とされ、市章にも用いられている。
19世紀にロシア帝国領となるまで、多様な勢力の攻防の舞台であり続けた。
2003年、古代から中世に至る要塞都市の変遷を伝える遺跡として
世界遺産に登録された。
登録基準はiii(文明・伝統の証拠)とiv(建築・技術・景観の顕著な例)。
【検定ここが出る】5世紀にササン朝ペルシアが築いた防壁を起源とする点、約15世紀にわたり歴代勢力に利用され続けた点が問われやすい。