ナハニ国立公園
Nahanni National Park

概要

カナダ北西準州を流れるサウス・ナハニ川流域に広がるナハニ国立公園は、1978年に世界で最初に世界遺産として登録された物件群の一つに数えられる自然遺産である。上流の穏やかな流れが、落差の大きいバージニア滝を境に一変し、深いキャニオンを蛇行しながら削り出す劇的な景観の変化が最大の見どころとされる。

基本情報
カナダ
1978年:新規登録
検定ではここを覚えよう
  • 保有国: カナダ
  • 登録状況: 1978年:新規登録
  • 区分: 自然遺産
  • 登録基準: (ⅶ)、(ⅷ)
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詳細情報
サウス・ナハニ川沿いに広がる国立公園。
同河川の上流は穏流だがヴァージニア滝以降は峡谷の間を蛇行し抜けていく急流となる。
場所により独特の景観を作り出している。
公園内は高緯度の ツンドラ地帯ではあるが気候が穏やかである。

もっと詳しく

ナハニ国立公園は1978年、世界遺産条約に基づく最初の登録物件群、すなわち世界で最も早く登録された世界遺産のひとつとしてリストに加えられた。当初の公園は1976年に設立されており、その後2009年には周辺地域を大幅に編入する形でカナダ国内の公園自体の範囲が広げられ、現在は『ナハニ国立公園保護区』としてより広い区域が管理されているとされる(世界遺産としての登録範囲は当初の指定エリアが中心である点に留意したい)。

公園の代名詞とも言えるバージニア滝は、ナイアガラの滝の2倍近い落差を持つとされる大瀑布で、サウス・ナハニ川がここで一気に切り立った峡谷へと流れ込む。下流側では川が幾重にも蛇行しながら深いキャニオンを形成し、風化・侵食・地殻変動・カルスト化など多様な地質作用が現在進行形で観察できる点が評価されている。公園北部の石灰岩地帯には『グロット・バレリー』と呼ばれる全長1,900メートル超のトンネルを持つ氷穴が存在するとされ、亜寒帯地域における代表的なカルスト地形の一つとして地質学者の関心を集めてきた。

登録基準は(vii)と(viii)である。(vii)は類まれな自然美・自然現象を有する物件に適用される基準で、バージニア滝からキャニオンへと続く劇的な景観の変化がこれに該当するとされる。(viii)は地球の歴史上の主要な段階を物語る地形・地質学的記録に適用される基準で、河川侵食・地殻変動・カルスト形成など多様な地質プロセスが良好に保存されている点が評価されている。なお、この地域はデネ族をはじめとする先住民にとって古くから重要な意味を持つ土地であり、地元では『ナハ・デヘ』の名でも呼ばれているとされる。

よくある質問

Q. ナハニ国立公園はなぜ『最初期の世界遺産』と言われるのですか?
A. 1978年、世界遺産条約に基づいて最初にリストに加えられた物件群の一つに数えられているためです。世界遺産制度が始まって間もない時期から、その自然的価値が国際的に認められていました。

Q. バージニア滝はどのくらいの規模の滝ですか?
A. 落差はナイアガラの滝のおよそ2倍とされ、サウス・ナハニ川が峡谷へと流れ込む地点にある公園を代表する景観です。

Q. 登録基準(vii)(viii)は具体的に何を評価したものですか?
A. (vii)は類まれな自然美や自然現象、(viii)は地球の歴史を物語る地形・地質学的プロセスの記録としての価値を評価する基準で、いずれも劇的な峡谷地形と多様な地質作用が高く評価されました。

Q. ナハニ国立公園への行き方は?
A. 道路が通じていないため、フォート・シンプソンなどの拠点からチャーター水上飛行機で入るのが一般的です。バージニア滝とグレイシャー・レイクが日帰り利用できる主な発着地とされています。

旅行情報

公園内に道路はなく、訪問はフォート・シンプソン等からのチャーター水上飛行機によるアクセスが一般的とされる。フライトは1〜2時間程度で、バージニア滝とグレイシャー・レイクが日帰り利用可能な主な発着地とされる。カヌーやラフティングによる川下り、遊覧飛行なども行われており、アクセスに適した時期は6月下旬から8月にかけてとされる。
写真
ナハニ国立公園
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