スペイン北東部、カタルーニャ・ピレネー山中のボイ渓谷に点在する、ロマネスク様式教会群。
11〜12世紀、地元領主エリル家の庇護のもとに築かれた
9つの教会からなり、北イタリア由来の「ロンバルディア・ロマネスク様式」を色濃く伝える。
中心的な聖堂
サン・クリメン・デ・タウイ教会は、6層構造で高さ約25メートルに達する細身の鐘楼で知られる。
この聖堂に描かれていた
「全能者キリスト」の壁画は保存のため取り外され、現在はバルセロナのカタルーニャ美術館に収蔵されている。
各教会内部を飾る壁画群は、当時の村人の暮らしや信仰を伝える貴重な史料としても評価される。
2000年、ロマネスク様式の建築・壁画芸術を伝える教会群として
世界遺産に登録された。
登録基準はii(文化交流の証拠)とiv(建築・技術・景観の顕著な例)。
【検定ここが出る】9棟の教会からなりロンバルディア・ロマネスク様式を伝える点、中心聖堂の壁画がカタルーニャ美術館に収蔵されている点が問われやすい。