ミステイクン・ポイント
Mistaken Point

概要

カナダ東部ニューファンドランド島のアヴァロン半島南端に位置するミステイクン・ポイントは、約5億8千万年前から5億6千万年前とされるエディアカラ紀中期の地層が露出する断崖である。軟体で骨格を持たない大型生物の化石が驚くほど良好な状態で保存されており、単細胞生物から複雑な多細胞生物へと生命が進化していく過程を物語る場所として2016年に世界遺産(自然遺産)に登録された。

基本情報
カナダ
2016年:新規登録
検定ではここを覚えよう
  • 保有国: カナダ
  • 登録状況: 2016年:新規登録
  • 区分: 自然遺産
  • 登録基準: (ⅷ)
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詳細情報
エディアカラ生物群の化石が産出する断崖。
厚さ2kmに及ぶ深海起源の地層は、5億8000万年前~5億6000万年前のエディアカラ紀中期のもので、
世界最古の豊富で多様な大型化石の集合体がきわめて良い状態で保存されている。
骨格を持たない体が柔らかな動物の化石が残り、単細胞生物からより複雑な無脊椎動物への変化が見られる 生物の進化の分岐点を示す重要な遺産である

もっと詳しく

この化石群は1967年、メモリアル大学の大学院生であったS.B.ミスラ氏が、アヴァロン半島のケープ・レース付近でコンセプション層群の地質調査を行っていた際に発見したとされる。以来、この一帯で見つかる化石群は古生物学の分野で『アヴァロン・アセンブリッジ(アヴァロン群集)』と呼ばれ、世界のエディアカラ紀化石研究における基準となる産地の一つに位置づけられている。

保存されている化石の多くは、『ランジオモルフ』と呼ばれるフラクタル状に枝分かれする独特の構造を持つ生物群で、扇形の姿をしたチャルニア(Charnia)や、紡錘形をしたフラクトフスス(Fractofusus)など、現生生物には見られない奇妙な形態が特徴とされる。これらは深海の暗闇に生息していたと考えられており、火山灰の降下によって群集がその場でそっくり覆われ、いわば『型取り』されるようにして保存されたとする見方が有力とされている。

登録基準は(viii)のみである。これは地球の歴史上の主要な段階、とりわけ生命進化における重要な局面を物語る地形・地層に適用される基準で、単細胞生物が支配的だった長い年月を経て、大型で複雑な体制を持つ多細胞生物が初めて出現した転換点を記録している点が評価されている。既存の紹介文にある通り、この化石群は世界でも最古級かつ最も保存状態の良い大型化石群集の一つとされている。

よくある質問

Q. ミステイクン・ポイントとはどのような世界遺産ですか?
A. カナダ・ニューファンドランド島の断崖に露出する、約5億8千万年〜5億6千万年前のエディアカラ紀の地層で、軟体性の大型生物化石が極めて良好な状態で保存されている自然遺産です。2016年に登録されました。

Q. この化石はいつ、誰が発見したのですか?
A. 1967年、メモリアル大学の大学院生であったS.B.ミスラ氏が地質調査中に発見したとされています。

Q. なぜ化石がこれほど良好な状態で残っているのですか?
A. 火山灰の降下によって当時の生物群集がその場で覆われ、『型取り』されるようにして保存されたためと考えられています。

Q. 現地を見学するにはどうすればよいですか?
A. 公式ガイドの同行が必須で、事前予約制のガイドツアーに参加する必要があります。ツアーはポルトガル・コーヴ・サウスにあるインタープリティブセンターを起点に、例年5月中旬〜10月中旬の期間で催行されるとされます。

旅行情報

見学には公式ガイドの同行が必須で、事前予約制のガイドツアー(mistakenpoint.ca等で予約可能とされる)を利用する必要がある。ツアーは例年5月中旬から10月中旬にかけて1日2回程度催行され、定員は1回あたり12名程度とされる。起点となるミステイクン・ポイント・インタープリティブセンター(エッジ・オブ・アヴァロン・インタープリティブセンター)は、州都セントジョンズから車で2時間ほどのポルトガル・コーヴ・サウスに位置する。
写真
ミステイクン・ポイント
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