ドイツ中西部ヘッセン州、かつて採掘場であった約42ヘクタールの油母頁岩(オイルシェール)層。
約4800万年前、始新世の火山湖の底に堆積した厚さ約190メートルの地層で、当時の生態系を伝える化石が極めて良好な状態で保存されている。
化石は骨格だけでなく
羽毛・皮膚・体毛・胃の内容物まで残る例があり、1,000種を超える動植物化石が確認された、哺乳類の初期進化を知る上で世界有数の産地とされる。
1859年から油母頁岩の採掘が始まり、1900年頃から化石の産地として注目されたが、
石油価格の下落で採算が悪化し1971年に採掘が中止されたのを機に、本格的な学術調査が進んだ。
現在は貴重な地球史の記録庫として保存されている。
1995年、始新世の生態系を伝える化石産地として
世界遺産に登録された。
登録基準はviii(地球の歴史の主要な段階を示す顕著な例)の単独基準。
【検定ここが出る】羽毛や胃の内容物まで残る極めて良好な化石保存状態である点、1971年の採掘中止を機に学術調査が進んだ点が問われやすい。