南米パラグアイ南東部に残る、
パラグアイ唯一の世界遺産であるイエズス会伝道所跡2件。
17〜18世紀、イエズス会が
ラ・プラタ川流域一帯に築いた計30の伝道所(レドゥクシオン)のうち、パラグアイ国内に残る代表例で、先住民グアラニー族の保護とキリスト教化を目的とした自給自足の共同体であった。
ラ・サンティシマ・トリニダード・デ・パラナの伝道所は、広場・大聖堂・学校・工房・住居を備えた計画的な集落として整備された。
ヘスース・デ・タバランゲの伝道所は建設途中で放棄されたが、
ムデハル(キリスト教とイスラムの融合)様式の三つ葉形アーチを用いた特異な様式が特徴で、この地域のイエズス会建築には他に例がないとされる。
先住民の伝統文化とヨーロッパの宗教・建築様式が融合した独自の文化を今に伝える。
1993年、グアラニー族とイエズス会の共同社会を伝える遺跡として
世界遺産に登録された。
登録基準はiv(建築・技術・景観の顕著な例)の単独基準。
【検定ここが出る】この国唯一の
世界遺産である点、ヘスース・デ・タバランゲのムデハル様式三つ葉アーチが地域で類例のない特徴である点が問われやすい。