カナダ・ニューファンドランド島北端に位置するランス・オ・メドー国定史跡は、11世紀頃に築かれた北米大陸で唯一確認されているヴァイキング(ノルド人)の集落跡である。北欧の伝承文学「サガ」の記述を手がかりに1960年に発見され、コロンブス以前にヨーロッパ人が北米大陸へ到達していたことを示す直接的な物証として世界遺産に登録されている。
Q. ランス・オ・メドーはどのように発見されましたか?
A. ノルウェーの探検家ヘルゲ・インスタッドと妻アンネ・スティーネ・インスタッドが、北欧のサガに記された「ヴィンランド」への航海の記述を手がかりに1960年に発見した。
Q. どのくらい古い遺跡ですか?
A. 放射性炭素年代測定などにより、紀元1000年前後、コロンブスの到達より約500年早い時期の遺構と確認されている。
Q. どのような遺構・遺物が見つかっていますか?
A. 芝土の壁を持つ住居跡や作業小屋、鍛冶場の跡のほか、鉄釘、青銅製の留め具、骨製の編み針などが出土している。
Q. なぜ登録基準(vi)のみで登録されているのですか?
A. 口承文学であったサガの記述が考古学的に裏付けられた点が評価されており、生きた伝統・文学作品との直接的な関連という基準(vi)の趣旨に合致するためである。