西ガーツ山脈
Western Ghats

概要

西ガーツ山脈(サヤドリ山脈)は、インド半島西岸に沿って約1600キロメートルにわたって連なる山地で、世界的な生物多様性ホットスポットの一つとされています。2012年に世界遺産に登録された際は、山脈全域ではなく、生態学的に重要な39の構成資産(合計約8000平方キロメートル)が登録範囲とされました。

基本情報
インド
2012年:新規登録
検定ではここを覚えよう
  • 保有国: インド
  • 登録状況: 2012年:新規登録
  • 区分: 自然遺産
  • 登録基準: (ⅸ)、(ⅹ)
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詳細情報
インド亜大陸の生物多様性ホットスポットの一つである。
モンスーンの影響を強く受ける熱帯雨林が広がる。
数多くの固有種の動植物が生息している。
インドの主要な河川の源流としても重要である。

もっと詳しく

西ガーツ山脈は、グジャラート州からケーララ州まで、カルナータカ州、ゴア州、マハーラーシュトラ州、タミル・ナードゥ州にまたがって延びる山脈で、全体の広がりは約16万平方キロメートルに及ぶとされています。世界遺産としての登録範囲はその一部にとどまり、国立公園や野生生物保護区、保護林など39か所の構成資産(ケーララ州20か所、カルナータカ州10か所、タミル・ナードゥ州6か所、マハーラーシュトラ州4か所)が、モンスーンの影響を強く受けた熱帯雨林生態系の代表例として選ばれています。

この山脈には、7000種を超える顕花植物、1800種以上の非顕花植物に加え、哺乳類約140種、鳥類約500種、爬虫類約230種、両生類約180種、淡水魚約290種などが確認されており、南北に長い山脈内でも地域ごとに種構成が大きく異なる高い固有性が特徴です。また、ゴーダーヴァリ川、クリシュナ川、カーヴェリ川、ペリヤール川、バーラタプザ川など、インド亜大陸を代表する複数の大河の水源域としても機能しており、流域全体でインドの国土面積の約4割にあたる地域の水を涵養しているとされています。

2012年の登録では、モンスーン気候下で形成された特異な生態系の進化過程を示す顕著な見本であること(登録基準ix)、そして絶滅危惧種を含む豊かな生物多様性と高い固有種率を有すること(登録基準x)が評価されました。

よくある質問

Q. 西ガーツ山脈はどの国のどこにありますか。
A. インド半島の西岸に沿って南北に延びる山脈で、グジャラート州からケーララ州まで6つの州にまたがっています。

Q. 世界遺産の登録範囲は山脈全体ですか。
A. いいえ。山脈全体(約16万平方キロメートル)のうち、生態学的に重要な39の構成資産(合計約8000平方キロメートル)が登録されています。

Q. なぜ生物多様性ホットスポットと呼ばれるのですか。
A. 7000種を超える顕花植物や多数の固有種の哺乳類・鳥類・両生類などが生息し、地域ごとに種構成が大きく異なる高い固有性を持つためです。

Q. 西ガーツ山脈から流れ出る主な川は何ですか。
A. ゴーダーヴァリ川、クリシュナ川、カーヴェリ川など、インド亜大陸を代表する複数の大河の水源となっています。

旅行情報

構成資産の一つであるケーララ州のペリヤール・タイガー・リザーブでは、公式のエコツーリズムセンターを通じてトレッキングやボートツアーなどのプログラムが提供されており、事前予約が推奨されています。同じくケーララ州のサイレント・バレー国立公園は、原生林の保護を目的として立入が許可制となっており、訪問には事前の許可取得が必要です。西ガーツ山脈は単一の観光地ではなく複数の保護区に分かれているため、訪問時は目的地ごとに最新の入場条件を確認することが望まれます。
写真
西ガーツ山脈
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