ローマ帝国の国境線-ドナウのリーメス(西部分)は、ドイツ・バイエルン地方のバートゲッキングからオーストリアを経てスロバキアのイジャまで、ドナウ川に沿って約600kmにわたって展開する古代ローマの防衛システムである。ドイツ9地点・オーストリア22地点・スロバキア2地点、計33の構成資産からなり、軍団要塞や小規模な砦、物見塔、関連する集落跡などが良好な状態で残る。2021年、登録基準(ii)(iii)(iv)のもと、「ローマ帝国の国境線」の拡張資産として世界遺産に登録された。
Q. ドナウのリーメス(西部分)とはどのような遺産ですか?
A. ドイツ・オーストリア・スロバキアの3カ国にまたがる約600km、33の構成資産からなる古代ローマの国境防衛システム。軍団要塞や砦、物見塔、集落跡が残り、2021年に登録基準(ii)(iii)(iv)のもと世界遺産に登録された。
Q. 「西部分」というのはなぜですか?
A. ドナウ・リーメスの東側区間(クロアチア・セルビア・ルーマニア・ブルガリア)は本資産には含まれておらず、将来の拡大登録に向けて各国で準備が進められているため、現時点では西部分のみが世界遺産となっている。
Q. どんな遺跡を見ることができますか?
A. エンゲルハルツツェルの小要塞オーバーランナ、マウテルンのローマ塔、ウィーンのミヒャエル広場に残るウィンドボナ時代の遺構、ホーアー・マルクトのローマ博物館などが代表的な構成資産として知られる。
Q. 他のローマ帝国の国境遺産とはどう関係していますか?
A. イギリスのハドリアヌスの長城やアントニヌスの長城、ドイツの上部ゲルマニア・レティア境界線とともに、『ローマ帝国の国境線』という一つの連続世界遺産を構成する拡張資産として2021年に登録された。