ラングドックのカペー王家要塞群
Royal Capetian Fortresses of Languedoc

概要

フランス南部ラングドック地方に残る8つの中世要塞、カルカソンヌの城塞・城壁、アギラール、ラストゥール、モンセギュール、ペルペルチューズ、ピュイローラン、ケリビュス、テルムは、13~14世紀、アルビジョワ十字軍後にフランス王権(カペー朝)が新設した「カルカソンヌ代官区」の支配を確立するために整備された防衛網である。険しい岩山の地形を巧みに利用した軍事建築の到達点を示すものとして、2026年、登録基準(iv)のもと世界遺産に登録された。

基本情報
フランス
2026年:新規登録
検定ではここを覚えよう
  • 保有国: フランス
  • 登録状況: 2026年:新規登録
  • 区分: 文化遺産
  • 登録基準: (ⅳ)
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詳細情報
中世に築かれた複数の要塞は、王権が地方支配を強化するために整備した防衛網の一部であった。
起伏に富む地形を巧みに利用した配置は、当時の軍事建築技術の到達点を示している。
各要塞は街道や国境地帯を見渡す要衝に位置し、地域統治の拠点としても機能した。

もっと詳しく

フランス南部、オクシタニー地域圏に残る8つの中世要塞は、13世紀初頭のアルビジョワ十字軍(異端カタリ派討伐を名目とした軍事行動)の後、この地域を新たに支配下に収めたフランス王権(カペー朝)が、新設した「カルカソンヌ代官区」の統治を確立するために整備した防衛網である。2026年、第48回世界遺産委員会(韓国・釜山)において、登録基準(iv)のもと世界遺産に登録された。

構成資産は、カルカソンヌの城塞・城壁、アギラール城、ラストゥール城、モンセギュール城、ペルペルチューズ城、ピュイローラン城、ケリビュス城、テルム城の8件である。このうちいくつかは、かつてカタリ派の拠点となったことから「カタリ派の城」とも呼ばれ、地元では観光ルート「ペイ・カタール」の主要な見どころとしても知られている。

これらの要塞はいずれも、切り立った岩山の尾根という戦略上重要な地形に築かれており、街道や国境地帯を見渡せる立地が選ばれている。断崖絶壁と一体化した城壁や塔の配置は、地形を最大限に生かした当時の軍事建築技術の到達点を示すものであり、カペー朝がラングドック地方における政治的・軍事的・領土的な支配を確立していく過程を物語っている。

なお、構成資産のひとつである「カルカソンヌの城塞・城壁」は、旧市街全体を城壁で囲んだ「カルカソンヌの歴史的城塞都市」(1997年に別途世界遺産登録)の中心部にあたる城(シャトー・コンタル)とその城壁を指すものであり、1997年に登録された中世都市全体を再度登録し直したものではない。両者は登録年・登録範囲・評価の観点が異なる、別個の世界遺産として扱われている。

登録基準(iv)は、これらの要塞群が、中世フランスにおける建築類型の発展段階、とりわけ地形に適応した防衛建築の顕著な見本であることを評価するものである。

よくある質問

Q. ラングドックのカペー王家要塞群とはどのような遺産ですか?
A. 13~14世紀、アルビジョワ十字軍後にフランス王権(カペー朝)が整備した8つの中世要塞からなる遺産で、2026年に世界遺産に登録された。

Q. どの8つの要塞が含まれていますか?
A. カルカソンヌの城塞・城壁、アギラール城、ラストゥール城、モンセギュール城、ペルペルチューズ城、ピュイローラン城、ケリビュス城、テルム城の8件である。

Q. カルカソンヌの旧市街全体とは別の遺産なのですか?
A. はい。本資産に含まれるのは城(シャトー・コンタル)とその城壁のみで、旧市街全体を含む「カルカソンヌの歴史的城塞都市」(1997年登録)とは登録年・範囲が異なる別個の世界遺産である。

Q. なぜこれらの要塞がまとめて世界遺産になったのですか?
A. いずれも険しい岩山の地形を生かした軍事建築であり、カペー朝がラングドック地方の支配を確立する過程を物語る一連の防衛網であるため。

旅行情報

カルカソンヌを拠点に、ペルペルチューズ城へは車で約1時間30分、ケリビュス城やラストゥール城なども周辺に点在する。険しい山道を伴う城が多く、ラストゥールの展望台やカルカソンヌの街路以外は徒歩でのアクセスが基本となる。
写真
ラングドックのカペー王家要塞群
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