デンマーク北部、リムフィヨルド西部に浮かぶモース島のハンクリットとフュア島のクヌーズクリントの断崖には、約5600万年前から5400万年前にかけて堆積した珪藻土(モーラー)層が露出し、80種を超える保存状態の極めて良い硬骨魚化石が眠る。暁新世-始新世温暖化極大期(PETM)前後の急激な気候変動に生物がどう適応したかを伝える資産として、2026年、登録基準(viii)のもと世界遺産に登録された。
Q. リムフィヨルド西部の硬骨魚化石群とはどのような遺産ですか?
A. デンマーク北部、モース島のハンクリットとフュア島のクヌーズクリントの断崖に露出する約5600万~5400万年前の地層で、80種を超える保存状態の良い硬骨魚化石を含む。2026年に世界遺産へ登録された。
Q. なぜ魚類化石が重要視されているのですか?
A. 白亜紀末の大量絶滅後、現代型の硬骨魚類(真骨魚類)がどのように多様化していったかを示す、世界でも重要な化石記録が残されているため。
Q. PETM(暁新世-始新世温暖化極大期)とは何ですか?
A. 約5600万年前に起きた急激な地球温暖化の出来事で、気温が現在より4~8度ほど高かったとされる。この地層はPETM前後の気候変動に生物がどう適応したかを記録している。
Q. 実際に化石を見ることはできますか?
A. モース島の化石・モーラー博物館で多数の化石が展示されているほか、屋外の採石場跡地では自分で化石を探す体験もできる。ハンクリットの断崖は遊歩道から地層を観察できる。