ヴォルビリスの古代遺跡
Archaeological Site of Volubilis

概要

ヴォルビリスの古代遺跡は、モロッコ北部メクネス近郊の高原に残る古代ローマ都市の遺跡です。ベルベル人の集落を起源とし、ローマ帝国支配下で最盛期を迎えた都市の姿を伝える遺構が評価され、1997年に世界文化遺産に登録されました。

基本情報
モロッコ
1997年:新規登録,2008年:範囲拡大
検定ではここを覚えよう
  • 保有国: モロッコ
  • 登録状況: 1997年:新規登録,2008年:範囲拡大
  • 区分: 文化遺産
  • 登録基準: (ⅱ)、(ⅲ)、(ⅳ)、(ⅵ)
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詳細情報
モロッコにあるローマ都市遺跡で、凱旋門や公共建築が残る。
邸宅遺構には精緻な床モザイクが多数保存されている。
マウレタニア王国からローマ帝国支配への過程を示す都市景観が重要である。

もっと詳しく

紀元前3世紀頃、ベルベル人の部族による集落が起源とされ、紀元前25年頃にローマ帝国の支配下に入ると、帝国最西端に近い属州の拠点都市の一つとして発展したとされています。最盛期の2〜3世紀頃には数万人規模の人口を擁したと推定されています。

285年頃にローマの統治機構が撤退した後もしばらくベルベル人によって居住が続いたとされますが、11世紀頃までには都市としての機能を失い放棄されたと考えられています。

経済面ではオリーブ栽培をはじめとする農業が都市を支えたとされ、オリーブ搾油設備の遺構が今も多数残っています。

モザイクについては、住居跡が集まる北側の居住区を中心に約30面のモザイク床が現地に残るとされ、中でもギリシャ神話の詩人オルフェウスを描いた『オルフェウスの家』のモザイクは保存状態の良さで知られています。カラカラ帝の凱旋門やユピテル神殿、浴場跡なども主要な見どころとされます。

登録基準としては、(ii)建築・都市計画の発展に関する重要な価値観の交流を示す顕著な例、(iii)現存または消滅した文化的伝統の証拠、(iv)人類史上重要な段階を物語る建築物群の顕著な例、(vi)顕著な普遍的意義を有する出来事や思想と直接関連する事例、という4つの基準がそろって認められている点が特徴です。

よくある質問

Q. ヴォルビリスはいつ頃栄えた都市ですか?
A. 紀元前後からローマ帝国支配下で発展し、2〜3世紀頃に最盛期を迎えたとされています。

Q. なぜ都市は放棄されたのですか?
A. 285年頃にローマの統治機構が撤退した後、ベルベル人による居住がしばらく続きましたが、11世紀頃までに都市としての機能を失ったと考えられています。

Q. モザイクの見どころは何ですか?
A. 『オルフェウスの家』など約30面のモザイク床が残り、ギリシャ神話を題材にした図像の保存状態の良さで知られています。

Q. どこからアクセスできますか?
A. モロッコの都市メクネスから南へ約30分、フェズからは約90分程度とされ、日帰り観光がしやすい遺跡とされています。

旅行情報

ヴォルビリスはメクネスから南に約30km、車で30分ほど、フェズからは約90分程度でアクセスできるとされています。遺跡は日の出から日没まで見学可能で、少額の入場料が設定されているとされています。見学には敷地内の博物館を含めおおむね2〜3時間程度が目安とされています。
写真
ヴォルビリスの古代遺跡
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