エフェソス
Ephesus

概要

エフェソスは、トルコ西部エーゲ海沿岸に残る古代都市遺跡です。ケルスス図書館と大劇場を中心に、古代ローマ時代の宗教・商業都市の姿を伝える遺構が広範囲に残り、2015年に世界遺産として登録されました。

基本情報
トルコ
2015年:新規登録
検定ではここを覚えよう
  • 保有国: トルコ
  • 登録状況: 2015年:新規登録
  • 区分: 文化遺産
  • 登録基準: (ⅲ)、(ⅳ)、(ⅵ)
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詳細情報
都市中心部にセルシウス図書館と大劇場が残る。
かつての港湾は土砂の堆積で内陸化した。
アルテミス神殿で知られる宗教・交易都市として栄えた。

もっと詳しく

エフェソスは、複数の情報源によれば紀元前10世紀頃にギリシア人によって築かれたとされる古い港湾都市で、ローマ帝国のアジア属州の州都として栄えた最盛期には、人口が数十万人規模に達したとする推計も見られます(推計値には情報源によって幅があります)。港湾都市として発展した背景には、地中海と小アジア内陸部を結ぶ交易路の結節点であったことが挙げられます。

街の象徴とされるケルスス図書館は、2世紀初頭にローマの元老院議員ティベリウス・ユリウス・ケルススを記念して建設が始まり、彼の息子の代に完成したとされる建物で、最盛期には1万点を超える巻物を収蔵していたと伝えられ、当時の帝国内でも有数の規模の図書館であったとされています。隣接する大劇場は、古代世界でも最大級とされる野外劇場の一つに数えられ、集会や演劇上演の場として用いられていました。

かつてエフェソスは海に面した港湾都市でしたが、近隣を流れる川が運ぶ土砂が長期間にわたって堆積したことで海岸線が後退し、現在では遺跡から海までかなりの距離が離れた内陸に位置するようになっています。この地形変化は、古代都市が交易拠点としての機能を失っていった一因ともされています。

世界遺産としては、地中海世界における宗教・交易都市としての文明の証言(基準iii)、都市計画と建築群の顕著な例であること(基準iv)、そして歴史的な出来事や思想との関連(基準vi)という複数の観点から評価され登録されています。

よくある質問

Q. エフェソスはいつ頃の都市ですか?
A. 起源は紀元前10世紀頃に遡るとされ、ローマ帝国時代にはアジア属州の州都として大いに栄えました。

Q. ケルスス図書館とはどのような建物ですか?
A. 2世紀初頭に建設が始まったローマ時代の図書館で、最盛期には1万点を超える巻物を収蔵していたと伝えられる、当時有数の規模の図書館とされています。

Q. なぜ港湾都市だったエフェソスが内陸にあるのですか?
A. 近隣の川が運ぶ土砂が長期間かけて堆積し、海岸線が後退したためとされています。かつての港は現在では陸地の内側に位置しています。

Q. 世界遺産の登録基準は何ですか?
A. 地中海世界における文明の証言(基準iii)、都市計画・建築群の顕著な例(基準iv)、歴史的出来事との関連(基準vi)に基づき2015年に登録されました。

旅行情報

エフェソス遺跡は、複数の観光情報によると年中無休で午前8時頃から午後6時頃(季節により延長あり)まで開場しており、有料のチケットで見学できます。ケルスス図書館周辺のテラスハウス(高床式住居跡)は別料金となっている場合があるとされます。夏季には夜間開場が実施される年もあるとされ、最寄りの都市セルチュクからのアクセスが一般的な起点です。見学には数時間程度を見込むのが一般的とされています。
写真
エフェソス
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