ポルトガル北東部のコア渓谷と、国境を接するスペインのシエガ・ヴェルデにまたがる、両国にまたがる
越境遺産としての先史時代の岩絵遺跡群。
1990年代初頭、コア川のダム建設工事中に大量の
線刻画が偶然発見されたことを機に開発計画が中止され、遺跡保護のための考古学公園が設けられた。
描かれた図像は紀元前2万2000年頃から紀元前1万年頃の旧石器時代にさかのぼり、コア渓谷側でおよそ5000点、シエガ・ヴェルデ側でおよそ440点の
動物や人物の絵が確認されている。
洞窟内だけでなく
屋外の岩面にも同様の図像表現がみられる点は、旧石器時代美術の理解を深める貴重な手がかりとされる。
1998年にまずポルトガル側のコア渓谷が登録され、2010年にスペイン側のシエガ・ヴェルデが加えられ現在の構成となった。
登録基準はi(人類の創造的才能を表す傑作)とiii(文明・伝統の証拠)。
【検定ここが出る】1998年のポルトガル側登録から2010年にスペイン側シエガ・ヴェルデが加わり両国にまたがる遺産となった経緯、ダム建設中止のきっかけとなった発見の経緯が問われやすい。