サロンガ国立公園
Salonga National Park

概要

コンゴ民主共和国中央部に広がるサロンガ国立公園は、アフリカ最大級の熱帯雨林保護区であり、400種を超える哺乳類が生息するとされる。中でもコンゴ盆地固有の類人猿ボノボ(ピグミーチンパンジー)の重要な生息地・研究拠点として知られ、独自の生態系を今に伝えている。密猟や違法伐採の脅威により1999年に危機遺産リストへ登録されたが、保全状況の改善が確認され2021年に解除された。

基本情報
DRコンゴ
1984年:新規登録
検定ではここを覚えよう
  • 保有国: DRコンゴ
  • 登録状況: 1984年:新規登録
  • 区分: 自然遺産
  • 登録基準: (ⅶ)、(ⅸ)
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詳細情報
400種を超える 哺乳類が生息する熱帯多雨林保護区。
ボノボ(ピグミーチンパンジー)の研究地として有名。
密猟や森林伐採被害のため生態系の維持が危ぶまれ、1999年危機遺産リストに登録された。

もっと詳しく

サロンガ国立公園は、コンゴ川の支流に囲まれた広大な熱帯雨林地帯に位置し、道路がほとんど整備されていないためアフリカでも有数の隔絶された自然保護区とされる。総面積は約3万6000平方キロメートルにおよび、アフリカ最大級の熱帯雨林保護区とされる。1984年に世界遺産に登録され、登録基準(vii)は類まれな自然美を、(ix)は進行中の生態学的・生物学的プロセスを示す顕著な事例であることを評価するものである。

公園内には400種を超える哺乳類が生息するとされ、中でもボノボはコンゴ川以南のこの地域にのみ生息する固有種であり、サロンガはその主要な生息地・研究拠点として国際的に知られている。ほかにもコンゴクジャクやマルミミゾウなど、コンゴ盆地特有の野生動物が生息しており、熱帯雨林生態系の多様性を今に伝える貴重な保護区となっている。

1990年代、地域の政情不安に伴う保全体制の弱体化を背景に、密猟や違法伐採といった脅威が深刻化したことから、ユネスコは1999年、サロンガ国立公園を『危機にさらされている世界遺産(危機遺産)リスト』に登録した。密猟によるゾウやボノボへの圧力、違法な森林伐採などが長年にわたり課題として指摘されてきたが、その後の国際的な保全団体・政府機関による支援やパトロール体制の強化を通じて保全状況の改善が確認され、ユネスコは2021年、サロンガ国立公園を危機遺産リストから解除した。

危機遺産リストからの解除後も、広大で移動が困難な地形や資源開発計画など、長期的な保全上の課題は残されているとされる。サロンガは、豊かな生物多様性と保全の困難さを併せ持ちながら、国際的な支援によって回復を遂げつつある、コンゴ盆地の熱帯雨林を象徴する世界遺産である。

よくある質問

Q. サロンガ国立公園はどのような場所ですか?
A. コンゴ民主共和国中央部に広がるアフリカ最大級の熱帯雨林保護区で、道路がほとんど整備されていない隔絶した自然環境が特徴である。

Q. なぜボノボの研究地として有名なのですか?
A. ボノボはコンゴ川以南のこの地域にのみ生息する固有種であり、サロンガはその主要な生息地・研究拠点として国際的に知られているためである。

Q. なぜ危機遺産リストに登録されていたのですか?
A. 密猟や違法な森林伐採といった脅威が深刻化したことを受け、ユネスコが1999年に危機遺産リストに登録した。

Q. 現在の保全状況はどうなっていますか?
A. 国際的な保全団体などの支援のもとで保全状況の改善が確認され、2021年に危機遺産リストから解除された。ただし広大で隔絶した地形もあり、長期的な保全上の課題は残されている。

写真
サロンガ国立公園
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