パキスタン北西部、ハイバル・パクトゥンクワ州マルダーン県の丘陵地帯に残る仏教遺跡群。
1世紀初頭に開かれた仏教僧院「タフティ・バヒー」は、標高差にして最大約150メートルにも及ぶ丘の頂に築かれ、7世紀頃まで使用が続けられた。
丘の上という立地ゆえに度重なる侵略を免れ、パキスタン国内の仏教僧院跡としては最も保存状態が良好とされる。
近隣に残る
要塞化された小都市「サリ・バロール」の遺跡も同時期のもので、あわせて構成資産をなす。
仏塔・僧房・集会堂などが階段状に配置され、ガンダーラ仏教美術の一大拠点であったことを物語る。
パンジャブ州の渓谷都市遺跡タキシラ(no=475)とは所在州も立地形態も異なる、別の独立した
世界遺産である。
1980年、丘上に築かれたガンダーラ仏教僧院の姿を伝える遺跡として
世界遺産に登録された。
登録基準はiv(建築・技術・景観の顕著な例)の単独基準。
【検定ここが出る】丘の頂という立地ゆえに保存状態が良好である点、近隣のサリ・バロール遺跡とあわせて構成資産をなす点が問われやすい。