スペイン東部バレンシアに残る、後期ゴシック様式建築の傑作とされる旧絹取引所。
1482年に着工し、
建築家ペレ・コンプテの設計のもとで16世紀前半にかけて完成した、市議会が建設を命じた商業施設である。
中心となる「契約の間
(サラ・デ・コントラタシオン)」は、螺旋状にねじれた柱が林立する広大な柱廊空間で、当時の地中海交易都市バレンシアの経済力を象徴する。
建物内には海事裁判所
(コンスラート・デ・マール)が置かれ、ここで交わされた商取引の契約は法的効力を持つものとして扱われた。
グラナダやムルシアからの生糸輸入、絹織物の生産・染色・輸出を担う絹取引の拠点として機能した。
1996年、後期ゴシック建築と商業都市の繁栄を伝える建造物として
世界遺産に登録された。
登録基準はi(人類の創造的才能を表す傑作)とiv(建築・技術・景観の顕著な例)。
【検定ここが出る】「契約の間」の螺旋状の柱が特徴的な点、建物内に置かれた海事裁判所の契約が法的効力を持った点が問われやすい。