ヒエラポリス-パムッカレ
Hierapolis-Pamukkale

概要

ヒエラポリス-パムッカレは、トルコ南西部デニズリ県に広がる、真っ白な石灰棚と古代都市遺跡が共存する世界遺産です。1988年に、トラバーチン(石灰華)段丘という自然の造形美と、ローマ時代の温泉保養都市という文化的価値をあわせ持つ複合遺産として登録されました。

基本情報
トルコ
1988年:新規登録
検定ではここを覚えよう
  • 保有国: トルコ
  • 登録状況: 1988年:新規登録
  • 区分: 複合遺産
  • 登録基準: (ⅲ)、(ⅳ)、(ⅶ)
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詳細情報
石灰華段丘の上に築かれた温泉都市遺跡
ローマ期の劇場・浴場・大規模ネクロポリスが残る。
白いトラバーチンと遺構が織りなす複合遺産

もっと詳しく

「綿の城」を意味するトルコ語に由来するパムッカレの白い段丘は、カルシウム分を豊富に含む温泉水が斜面を流れ下る過程で二酸化炭素を放出し、炭酸カルシウムが沈殿・結晶化することで長い年月をかけて形成されたとされています。現在は段丘の白さを保つため、水を流す区画を計画的にローテーションさせる管理が行われており、見学者は保護のため裸足で歩くよう求められています。

段丘の上に築かれた古代都市ヒエラポリスは、紀元前2世紀頃にペルガモン王国によって建設されたとされ、ローマ帝国時代には温泉の治療効果を求める人々が集まる保養都市として繁栄しました。現在も残るケルスス様式の大劇場や大浴場、アナトリアでも有数の規模とされる大規模な墓地遺跡(ネクロポリス)は、当時の都市の繁栄を伝えています。

ヒエラポリスにはまた、「プルトニオン」と呼ばれる洞窟状の聖域も残されています。ここでは地下から高濃度の二酸化炭素ガスが噴出しており、古代の人々はこれを冥界の神プルトンの吐息と考え、「冥界への入り口」として神殿を築いて祀ったとされます。2013年の発掘調査により、古代の記述と一致する遺構が確認され、その実在が改めて注目されました。

この遺跡は、文明の証言としての価値(基準iii)、ローマ時代の温泉都市を代表する建築群としての価値(基準iv)、そして卓越した自然現象としてのトラバーチン地形の価値(基準vii)という、複数の観点から評価され世界遺産に登録されています。

よくある質問

Q. パムッカレの白い段丘はどうやってできたのですか?
A. カルシウム分を多く含む温泉水が斜面を流れる際に二酸化炭素を放出し、炭酸カルシウムが沈殿して固まることで、長い年月をかけて白いトラバーチン段丘が形成されたとされています。

Q. ヒエラポリスとはどのような都市ですか?
A. パムッカレの段丘上に築かれた古代都市で、ローマ時代には温泉保養地として栄えました。大劇場や大規模な墓地遺跡(ネクロポリス)などが残っています。

Q. なぜ複合遺産として登録されているのですか?
A. 白いトラバーチン段丘という自然の造形(基準vii)と、ローマ時代の都市遺跡という文化的価値(基準iii・iv)の両方が認められたためで、自然遺産と文化遺産の要素をあわせ持つ複合遺産に分類されています。

Q. 見学の際に注意点はありますか?
A. 段丘の保護のため、トラバーチン上は裸足で歩くことが求められています。また水が流れる区画は管理のためローテーションされているため、訪れる時期によって景観が異なります。

旅行情報

ヒエラポリス-パムッカレは、トルコ・デニズリ県の観光地として整備されており、複数の観光情報によると遺跡と石灰棚は共通チケットで見学でき、開場時間は季節により異なるものの、おおむね午前8時頃から日没後まで開いているとされます。段丘に立ち入る際は裸足になる必要があります。見学には遺跡内の移動も含めて数時間程度を見込むとよいとされ、近隣のデニズリ空港からのアクセスが一般的な起点となります。
写真
ヒエラポリス-パムッカレ
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